<装画>8月20日(日)Bクラス 25


空模様がころころと変わる日々が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回の冒頭文を担当させていただく、19期生の遠野あかりです。

今回の課題は「装画」でした。
前回の課題の「挿絵」に引き継ぎ、MAYAの装画コンペの課題図書をテーマに制作しているひとも何人かいらっしゃいましたね^^

イラストレーションは文章の絵解きだ、と最後に先生がお話しされていて改めて気づいたのですが、人それぞれ解釈の仕方は違えど、本(小説など)のイメージから大きくズレて個性を出すこととは違うのだなあ、と改めて実感した授業でした。

今回、私は途中から出席していたため、クラスメイトの宮内さんと春山さんに助けていただき、以下、授業内容を箇条書きにまとめました。
宮内さん、春山さん、本当にありがとうございました…!)

 •装画とは、”表紙”ではない。”カバー”。本にかけられたカバー。カバーをはずした状態で見えるのが表紙。 表紙は、特に文庫では、出版社で決まってるおきまりのデザインのものが多い。
•帯が下の部分に入ることを考えて装画、レイアウトは考えなければいけない。 わざと帯の部分にタイトルを入れることもあるが、そうでなければ、帯より上にタイトルを入れる。 装画のメインの部分が帯に隠れてはいけない。
 •一般論として、編集者は、明るい色、暖色を好む。
 •デッサンは、それほど大事ではない。もっと大事なことがある。 美大に入った人は、入学する前に集中してデッサンをしているが、それ自体ではあまり大事ではない。 ある時期に集中して勉強したということは意味がある。 デッサンなどのアカデミックな勉強をしていなくても、いい絵を描く人はいる。でも、アカデミックをやっていなくても、人物については、抑えるところは抑えたほうがいい。
 •建物の形等はちゃんと調べる事! •本文の設定を読み込むこと。(例:日本の話だけど洋風の背景があるものなど)
•コンペはめげないで出そう!(落ちても気にしない方がいい。)
 •イラストレーションは文章の絵解き。

 ※今回は、時間が30分ほど余ったので、残りは自己紹介タイムとなりました。

 次回の課題は「老若男女」、人物課題ですね…!2週連続ですね、がんばりましょう〜
では、また!

 


鄭昇
(8期)おやすみラフマニノフ/中山七里

 


morori
(8期)秘密の花園/フランシス・ホジソン バーネット

 


えいいち
(10期)セロ弾きのゴーシュ/宮沢賢治

 


堀部久美子
(12期)体は全部知っている/吉本ばなな

 


田中きえ
(15期)キッチン/吉本ばなな

 


奥山 ひかり
(16期)ふたりのロッテ/エーリッヒ・ケストナー

 


ネコポンギポンギ
(16期)注文の多い料理店/宮沢賢治

 


鈴木マナミ
(17期)赤毛のアン/L・M・モンゴメリ

 


ryuku
(17期)注文の多い料理店/宮沢賢治

 


大内郁美
(18期)人魚姫/アンデルセン

 


木原匡康
(18期)注文の多い料理店/宮沢賢治

 


宮内カナ
(18期)斜陽/太宰治

 


川井純子
(19期)エレンディラ/ガルシア・マルケス

 


遠野あかり
(19期)六番目の小夜子/恩田陸

 


はらぐちあつこ
(19期)秘密の花園/フランシス・ホジソン・バーネット

 


春山拓思
(19期)ハックルベリー・フィンの冒険/マーク・トウェイン

 


ミヨシ
(19期)南総里見八犬伝 /曲亭馬琴

 


むらたゆか
(19期)注文の多い料理店/宮沢賢治

 


村松真砂子
(19期)一房の葡萄/有島武郎

 


けいもとひとみ
(20期)ふたりのロッテ/エーリッヒ・ケストナー

 


田中麻美
(20期)注文の多い料理店/宮沢賢治

 


(21期)秘密の花園/フランシス・ホジソン・バーネット

 


しろた友貴
(21期)お伽草紙/太宰治

 


杉能みお
(21期)キッチン/吉本ばなな

 


鈴木実千代
(21期)斜陽/太宰治

 


橋本知子
(21期)アレグリアとは仕事はできない/津村記久子

 


前田ミツコ
(21期)眉山/さだまさし

 


松尾穂波
(21期)カンガルー日和/村上春樹

 

以下振替


すぎもりえり
(21期・A)ふたりのロッテ/エーリッヒ・ケストナー


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25 thoughts on “<装画>8月20日(日)Bクラス

  • Reply
    堀部久美子

    遠野さん、冒頭文ありがとうございます。
    はらぐちさんの雰囲気いいですね。
    松尾さんのカンガルーかわゆい!

    • Reply
      松尾穂波

      カンガルー。ちょっとシュールな表情になってしまったのですが、ありがとうございます。
      今回の課題は見ていてすごく面白いですね。
      堀部さんの作品、すっきりとしていながら絵が堂々としていてデザインも含めて素敵です。

      えいいちさんのセロ弾きのゴーシュ、個人的に物語のイメージにぴったりです。惹かれます。

      奥山さんの二人のロッテ、本をお部屋に飾りたくなるような可愛らしさです。色合いも好きです。

      • Reply
        奥山ひかり

        松尾さん、ありがとうございます^^
        いくつか考えた案の中でも、結局一番シンプルなパターンを描きました。

        カンガルーいい表情!人も動物も大事なのは表情ですよね。難しい。。

      • Reply
        えいいち

        松尾さん、ありがとうございます、嬉しいです。この間、ちひろ美術館に茂田井武展、観に行った影響がそのままに〜、の絵だったりはします。
        松尾さんのカンガルー日和の、カンガルーの表情がどことなく村上春樹さんに似てるような、、。私の乱視のせいです!フロッタージュ的色合いがきれいで春の陽光のよう、、いいですねぇ。あと個人的に、ミヨシさん、村松さん、しろたさんがいいなぁ!と思いました!

    • Reply
      はらぐちあつこ

      堀部さん、ありがとうございます。
      堀部さんの白(余白も含め)の使い方に憧れています。この装画もシンプルなのに存在感があってとても素敵です!

  • Reply
    橋本裕子

    ミヨシさんの人物の塊・・・面白いなあと思いました。
    村松さんの「一房の葡萄」港町の風景の色彩が素敵です!

    mororiさん、お尋ねのコメント欄のバナー(アイコン)のことですが、Gravatar で、できます。
    以前ちぎらはるなさんがMJブログで教えてくださったのは、WordPressのアカウントでサインインする方法でした。
    私のHPはWordPressを使っているので、早速Gravatarにアクセスしてやってみました。

  • Reply
    けいもとひとみ

    遠野さん、冒頭分ありがとうございます。^^

    はらぐちさんの装画、とってもかわいいくてすきです。
    細かいのに丁寧で、すごいです!

    大内さんのイラストレーションはいつもおしゃれで、
    憧れています。!!(*^^*)かわいいです!!

    • Reply
      大内郁美

      けいもとさん、コメントありがとうございます!
      わたしは、けいもとさんがかわいいな〜とほれぼれしてます笑(←おじさんみたい、、、)
      作風とご自身のキャラクターが合っているような気がします(^^)
      (すこぶる余談ですが、前回の授業の際の緑色のワンピース可愛かったです!)

    • Reply
      はらぐちあつこ

      けいもとさん、コメントありがとうございます。
      私も、いつもけいもとさんが可愛いな〜と思っていました(大内さんに重ねてすみません笑)
      ふたりのロッテも、色使いも表情もキュートすぎます!

  • Reply
    ミヨシ

    遠野さん冒頭文お疲れさまです!
    と途中出席の遠野さんに対して、間髪入れずに助け舟を入れていました春山くん、圧巻でした。紳士!
    (目撃しなかったけど宮内さんもやさしい〜!)

    作品はどれも書店で見たら目移りしそうな作品で楽しいですね。
    個人的にはryukuさん不穏な雰囲気あって気になりました。
    と、はらぐちさんの光の表現、
    けいもとさんの存在感がとってもツボでした!

    • Reply
      ryuku

      コメントありがとうございます。
      怪しい感じを出したかったので、「不穏な雰囲気」のお言葉うれしいです!
      色々な方の「注文の多い料理店」を見ることができて
      とても刺激になりました。

      今回ミヨシさんの描かれた装画をみて「南総里見八犬伝」を翻案とした映画しかみたことがないので、
      思い出し読んでみたくなりました!

    • Reply
      はらぐちあつこ

      ミヨシさん、ありがとうございます。
      光の表現!
      まさにこの本を読んで一番に頭に浮かんだのが「光の中に出ていく感じ」を表現したいなぁ、ということでした。
      そこをコメントして頂いて嬉しいです。ありがとうございます。

  • Reply
    川井純子

    Momoriさんの、装丁も素敵です。線が入っていることで強調されていたり、勉強になります!
    春山さんの、良いですね!こういう本、本当にある感じがします。

  • Reply
    大内郁美

    挿絵・装画の授業は、皆さんの本の好みが知られる点も楽しいなぁと感じています。
    課題にしている本が被っているものも多く、そちらは描き手による捉え方の違いが比較出来て面白いです。

    堀部さんの作品、洗練されているのに力強さもあって惹かれました!
    奥山さんのロッテ可愛いです!実は授業で癒されていました(笑)

    • Reply
      堀部久美子

      コメントありがとうございます!

      大内さんの配色すっきりとまとまっていいですね。
      おしゃれだわ〜

    • Reply
      奥山ひかり

      大内さん、ありがとうございます!
      装画の授業はみなさんの作品見るのが楽しいですよねー。毎回だけど、とくに勉強になります。
      本ていうのは、それだけ色んな読み方ができるんだな〜って。

      大内さんいつもながら、かっこよくておしゃれ!
      これだけシンプルで魅せられるってすごい、人物の強さと構図もセンスしかないです。。
      文字が載ったらさらにステキになりそう〜〜

  • Reply
    サカガミタケシ

    宮内さん、いいですね。色がきれいで
    いつものテーマともマッチしてる?輪郭線がない
    このタイプの絵ももっと見てみたい気がしました
    すぎもりさん、じっと見入って考えてしまうような
    魅力を感じました。自分が描くとかわいさだけで
    済んでしまいがちなので、参考になります。