MJブックからの仕事/晴子博物鑑(2期・OG)がJAグループ家の光協会の定期購読誌「地上」6月号でイラストレーションを! 28


2期の本田晴子改め晴子博物鑑です。
MJブックには1冊目から参加しておりましたが、
この度、ブックを介しての初めての依頼がありました。
 
JAグループ家の光協会の定期購読誌「地上」6月号(5月1日発行)に、現在見開き掲載されております。書店での販売はありませんが、図書館には置いているところがあるようです。
 
タイトルは「足元に広がる可能性_生き生きとした土の世界への誘い__」執筆者は森林研究・整備機構 森林総合研究所の土の研究者・藤井一至さんです。
 
”土から頭をのぞかせる根菜___”目を下にずらすと普段見えない根っこの部分があり、周囲を様々な土壌生物が這い進んでいるイメージ””土の中に住む生き物たちの少しグロテスク、かつユニークな姿で土の世界の奥深さを伝えたい”というのが企画意図です。絵の仕上がりを受けてデザイナーの方が当初の計画を一部変更、微妙な調整をしてくださったそうです。そのため掲載されたものは原画よりも淡いトーンになっています。
 
今回は”野菜のヒゲ根が要”との意識で取り組みました。土中のリアルなヒゲ根は見ることができないものですから、土壌生物よりはるかに難問でした。また、イラストレーションのベースとなる畑の土は3層構造が良いことがわかり、最上段を黒土、中層は顆粒状で最下層は大粒とし、水捌けに優れた土壌を表現することにしました。
そんなこんなで最終的には土の中の静かな躍動感を出せたかと思うのですが、いかがでしょうか。
 
私にとって自然科学は本当に興味深い分野です。
これからもこの分野の知見を深めるとともに、晴子博物鑑として制作に生かしていきたいと思っています。
 
(追記)
制作にあたっては編集部からとても良質な資料を頂くことができました。
さらに自分でも図書館&Webにて色々下調べし、制作時間は丸2日です。
 
画材はA3のOA和紙に0.03のピグマを使用。
 
 

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28 thoughts on “MJブックからの仕事/晴子博物鑑(2期・OG)がJAグループ家の光協会の定期購読誌「地上」6月号でイラストレーションを!

  • Reply
    菅原さこ

    晴子博物鑑さん、お仕事おめでとうございます!
    21期菅原さこと申します。

    土の中の世界、生態系のドラマを感じる絵で「おぉ〜!」となりました。
    子供の頃に福音館書店の「かがくのとも」「こどものとも」シリーズをよく読んでいたのですが、「かがくのとも」で未知の世界に出会った時の興奮を思い出しました。

    私は版画ですが使い勝手からここ最近OA和紙を数種類愛用しています。
    手描きの絵を描く時はピグメントライナーを使うのですが和紙との組み合わせを試したことがありませんでした!(灯台もと暗し)何となく滲んでしまうイメージがあって。
    画材の記載もして頂き勉強になりました。ありがとうございます。
    色々試してみようかなと思いました!

    • Reply
      晴子博物鑑

      菅原さこさん、版画用とはいえ同じOA和紙使いなんですね。どうぞよろしくお願いします( ^ω^ )/。
      たしかにOA和紙は滲みがちなところがあり、私も買ってきたばかりのペンでボテっとしてしまうことがありました。しかし、描き初めにには使い古しのペン、強調したいところには新調したてのペン、というように使うシーンによって新旧使い分けをしているのです。
      かすれたペンは下描き感覚で使い、モチーフの位置や形がこれでオーケーだなという段になってインクの充実したものに持ち替えるというわけです。手持ちの本数が多くなるのが玉にキズ、というところはありますが。

      • Reply
        菅原さこ

        画材についての詳しいお話ありがとうございます。
        なるほど!
        同じ画材でも使い分けをして工夫されているのですね。

        モノトーンの濃淡の美しさ、原画を見たくなりました!

        • Reply
          晴子博物鑑

          ありがとうございます。機会ができたときには是非❣️
          私、菅野さんの「宇宙戦争」とか実は密かに好きなんです。あと、シンクロの絵ありますよね。私やっていました。

          • Reply
            菅原さこ

            ありがとうございます!

            シンクロをされていたとは凄いです!
            魚のように気持ち良さそうに泳げる人に憧れています。
            (シンクロは水の中の激しさと水の上の優雅さのギャップがすごいですよね)

  • Reply
    加藤佳代子

    本田さん、こんにちは!
    長く植物園の仕事をされてきていたのに、MJブックを介しての仕事は初めてとのこと、良かったですね!
    というか、もっと早くに依頼が来てもいいのに!って思いました。
    こういう絵は造詣がなければなかなか描けません。
    本田さんの知識と絵とが合体して、こんな素敵なイラストレーションに!
    私も、実家で畑を耕して野菜を作っていたので、吸い込まれるように隅々まで見てしまいました。
    畑にはこの絵のように、土の中にたくさんの虫やモグラが当たり前にいましたよ!
    コロナ禍の今、自然回帰が当たり前の時代になってきた感じがします。
    また門前仲町に来た時には会いたいですね。連絡くださいねー。

    • Reply
      晴子博物鑑

      加藤さん、いつも気に掛けてくださりありがとうございます。加藤さんのように実際に畑の経験がある方に共感していただけると嬉しいと思いながら描いていました。一握りの土を何気なく掴んだとして、その中にはモグラ以下、相当な数の微細な生き物たち(バクテリア)までがいて、土の中もまた宇宙ですね。
      門仲で遠からずお会いしたいものです*\(^o^)/*

  • Reply
    前田なんとか

    もぐらが可愛く描かれていて、細密の緊張感が解ける絶妙なバランスで、見応えが凄い!
    湿って豊かな土の感じが心地良いです。

    • Reply
      晴子博物鑑

      前田なんとかさん、お世話になっております。コメントもしていただけて嬉しいです(o^^o)。ありがとうございます。私、土に植っている植物は描いてきましたが、今回のように土を描くのは初めてで、大変興味深いお仕事でした。土というのは単なる黒や茶色等の粒子なのではなく、様々な命のサイクルあってのもののようです。そこに棲む生命体も含めた地球の表層が『土』なのかもしれませんね。モグラもオケラもいい仕事しています\(^-^)

    • Reply
      晴子博物鑑

      加藤さん、これは楽しいサイトですね❣️私は芋虫系より甲虫🪲系が好みですが、オオムラサキの幼虫なんかは“カワイ〜イ((o(^∇^)o))”と叫ばずにはいられませんね。

    • Reply
      小牧真子

      芋活~!!!

      こわいもの見たさでつい見ちゃいました。笑

      加藤さんの引出しは、芋虫もあるんですねー ^^

  • Reply
    銀杏早苗

    自然の営みの描写に感動しました。
    JAにふさわしいですね。(私は畑仕事をしないJA会員です)
    そしてほかの方がコメントされているように『かがくのとも』を思い出しました。農文協にもぴったりなのでは。
    画材の紹介も勉強になります。
    加藤さんリンクのページは興味に抗えずおそるおそる開いて、そっと閉じました。

    • Reply
      晴子博物鑑

      銀杏さん、お元気ですか?コメントありがとうございます。芋虫苦手なJA会員でもあるのですね(o^^o)-🌟

      私、福音館の絵本はとりわけ好きなのに、まだ一度も営業したことがありません。農文教と合わせて連絡してみようかと思いました。

    • Reply
      晴子博物鑑

      徳重さん、モグラを気に入ってくださり、嬉しいです。

      0.03との出会いはOA和紙と共にとても良い出会いとなりました。かすれたもの、中くらいのもの、インクたっぷりのものが揃うと描きやすくて。

  • Reply
    小牧真子

    晴子さん、すごーい!!! ブラウザで拡大して見入ってます。
    見応えがあるイラストレーションにため息が出ました!

    植物へのアプローチが半端ない晴子さん、
    個人的に、家の光に晴子さんのイラストレーションがぴったりで素敵だなぁと、かねがね思っていました。
    自然科学にうらづけされて、それでいて夢のあるかわいい表現ができるなんて
    発想と着眼点は、晴子博物鑑ならではですもんね!

    機会があればぜひ一度原画を、じっくりと眺めてみたいです。
    見開きレイアウトの効果が出ていて構図の勉強になります。
    デザイナーの方が原画を見てデザインの方向性を立て直された意図が伝わってきました。

    それに、A3サイズにピグマ0.03ときくとその繊細さにうっとりしてきます。
    次のお仕事や新作につながる一点になりそうですね。
    お身体を大切にして、ますますいい絵を描いてください。とっても楽しみにしています!!!

    • Reply
      晴子博物鑑

      真子ちゃん、私はただの自然科学好き、というレベルなのです。
      “好きこそものの上手なれ”とよく言いますよね。

      今回は土の世界に分け行って、そこに生活する生き物たちの息づかいを感じ、興味深〜く見せてもらったような、そんな気分で制作していました。世の中まだまだ知らない面白いものがたくさんありそうです(o^^o)!

  • Reply
    小牧真子

    もうひとつ。
    このサイズにこの密度を2日で描かれているのに驚きです。
    佐藤忠良さんの絵本、『木』が好きなんですが、
    晴子さんなら、自然と対話するような絵や絵本が描けそう・・・

  • Reply
    宮内カナ

    晴子博物館さんの綿密な絵にはすごくひきつけられます。そして、植物や動物たちがすごく生命力あふれる感じがします。
    もぐらちゃんがかわいい~!
    (1ページ目にいらっしゃるうちに間に合った…コメントもぎりぎりですみません)

    • Reply
      晴子博物鑑

      宮内さん、コメントありがとうございます。
      土の中の生き物はおそらく一番人気が、モグラですね。タンポポの左下にいる昆虫のオケラも、モグラみたいな手をしていて実は可愛い動きをするのですが、ご存知ですか?youtubeの“多彩な虫 オケラの7つ芸”がオススメです。