<峰岸イラストレーター50年史>6月22日(水)Aクラス 83


峰岸イラストレーター50年史。
それは勉強不足にはもってこい、長い付き合いには更なる深みを知る良い機会でございます。
教室ではすでに腕まくり、舌舐めずりの先生であります。
緩やかな滑り出し…なんて柄じゃあないって先生のエンターテイメントが走り出します。

第1部、物語は少年時代から始まります。
担任の先生が絵を教室に貼り出してくれるのが嬉しくて
お調子者のミネ少年、描く描く。
絵を描く喜びに目覚めかけますが、クラス替えで担任が変わり
『なんでこんなもの持ってくるんだ?』と奈落へズドン。
初っぱなから絵が嫌いになったと軽い笑撃をくらいます。

第2部は高校時代に入ります。
友人の熱に巻き込まれ、一齣漫画制作に情熱を注ぎます。
雑誌の募集ページに作品を送ったりしてたそうです。かわいいですね。
そして受験。美大のデザイン科を志望するも受験勉強が間に合わず青学へ。
ん?いつもなんかさらっと行っちゃうけれども…高校浪人?
先生青学なの?セツにも同時に入ったの?青学辞めたの?
なんか頭追っつかない。

けど、ま、いいか。

第3部はいよいよイラストレーターとしての若かりし時代を振り返ります。
柳生弦一郎・スズキコージ等とイラストレーターグループ『コパン』を結成。
命名は長沢節先生とのこと。フランス語で「仲間」。可愛くも愛あるネーミングセンスが素敵。
20代、住まい兼アトリエを持って仕事をしていた話にはワクワクが止まりません。
そしてここで飛び出したのが当時の仕事とその値段がびっしり手書きで記してある「ミネノート」。
「秘密のノートだから隣の君はあまりこっちを見ないように!」
と注意した矢先、自ら具体的な金額の発表。言っちゃうんだ。

だいぶ暖まってきたところで第4部。
ここではイラストレーションや芸能の時代風がビュンビュン吹き荒れます。
飛び出す名前は刺激的。
和田誠・宇野亜喜良・石川次郎・伊丹十三・小林信彦・小林泰彦
湯村輝彦・河村要助・矢吹申彦・大橋歩・安西水丸 etc…クラクラするぜ。
刺激を受けながらバリバリ仕事はするものの、当時先生は自分の作風に迷いが生じていたそうです。
ご自身曰く、30歳前後が最混迷期だそうです。

そんな混迷の中の結婚。
でも恋バナ一切なし。なんで?
わかりました、それは今度飲み会で。

第5部は最後のトンネルを抜ける章。
仕事で訪れた北海道の景色に昭和レトロのカケラを見つけた話はあまりにも有名。
仲間や和田誠さんの後押しもあり、そこからは一気に駆け上がったそうです。
待ってました最盛期。どんな派手な話が飛び出すか?クライマックスに向け興奮は最高潮。
さあ行きましょう。

「40歳位で家を建てたかな。そっから30年位は安定してましたね。50歳位が仕事のピークかな。」

ざっくり。
えっ?おしまい?突然のクライマックス。
そう、ミネちゃん劇場はさすがのメイクミラクル「30年ぶっ飛ばし」で幕を閉じたのでした。

しかし最後の言葉、さらさらっと凄い事言った。
「30年の安定」…この世界では信じられぬ夢のような言葉。
先生、かっこ良過ぎるぜ。
そして、休憩も無く話し続ける驚愕のミネ・エンジン。本当凄すぎるぜ。

話を聞くのもするのもますます楽しくなるMJ。絆深まる今日この頃。
イラストレーション仲間が後押ししあえる基盤がここにはある。
みんなこれからもよろしくね。

貴重なお話ありがとうございました、先生。
そして頼むから長生きしておくれよ、ミネ師匠。

長文御免 
17期Aクラス鹿又

 

50年史179

1969年、峰岸25歳。
柳生弦一郎、池田和弘、スズキコージ等とやっていた「コパン」という
グループの展示をセツ・モードセミナーのロビーで開いた時に描いた1枚。
大好きだったローリングストーンズ。
その年の「年鑑イラストレーション」(講談社)に初めて掲載され、
自分をイラストレーターと名乗ってもいいのかな、と思った。

 

50年史181

1980年、35歳。
低迷時代に描きためたものを「話の特集」に持ち込み、5月号に念願のグラビア
8ページに掲載された。これはその中の1枚。
ADの和田誠さんに認知されたことがとても嬉しかった。

 

50年史183

同じく「話の特集」に掲載されたもの。

 

50年史180

1980年、35歳。
原宿の「ギャラリーイトウ」での初個展「私の青空」で
DMに使った絵。
上記3点のものがその年の「年鑑日本のイラストレーション」
(講談社)に見開きでドーンと掲載され、仕事もドーンと増え
低迷期から脱出。1980年は、エポックメーキングな年となる。

 

※以下、教室には持っていかなかったものも追加。

ガロ194

ガロ195

1980年、36歳。
漫画誌「ガロ」渡辺和博編集長の要請に応じ、11月号に16ページの漫画を描いた。
この手の漫画を描くのは初めてだったが、巻頭2色の厚遇だった。
その後1年間に2本描いたが、イラストレーションの仕事がどんどん忙しくなり、ノーギャラの「ガロ」に描く時間が取れなくなった。描く気はあったのだが。

※80年代頃の絵は、みんな肩幅が広すぎて(ファッションがそういう時代ということもあったかも)今見ると、なんか恥ずかしい。

 

笑学百科タモリ200

笑学百科たけし202

1981年、36歳。
夕刊フジに毎日連載(日曜は休刊)だった。百科となっているが、
正確には101回の連載。
もっと昔、小林信彦著「日本の喜劇人」に圧倒された僕にとって、
その続編ともいうべき連載の挿絵をやれるのは光栄な事だった。
若き日のタモリ、たけしが飛ぶ鳥を落とす勢いの時代だった。
題字と飾りケイも僕がやった。

 

笑学百科カバー197

1985年、40歳。
笑学百科が単行本になった時に中に挿絵は全点使われたが、
何故か装画には起用されなかった。
後に文庫化された時は、声がかかり小林さんのリクエストで
ウディ・アレンを描いた。
デザインは平野甲賀氏

※40歳以降近年までの作品は、このサイトのBクラスの時に。

 

 

 


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83 thoughts on “<峰岸イラストレーター50年史>6月22日(水)Aクラス

  • Reply
    峰岸達

    木原くんありがとう!
    カノマタの文章は確かに面白いけど・・・。
    あの、オレについても何か・・・・。

    • Reply
      木原まさやす

      いや、鹿又前説ですが、その後に掲載された、真打「峰岸劇場」(と思いました)の数々の作品とコメントが、すごく面白いという意味です!
      わかりにくくてすみません!

  • Reply
    川井純子

    お疲れ様です。
    冒頭文ありがとうございます。
    鹿又先輩の峰岸先生劇場が活弁調(?)でとっても面白くて楽しいです。
    先生、重い中たくさんの価値ある本を持って来てくださりほんとうにどうもありがとうございました。
    お話し大変ためになりました。ありがとうございました。

    (〜感想〜 長くなり恐縮です)
    才能と強運が凄いなと思いました。
    でも時代の波に乗っても流され過ぎないで、さらなるテーマを見つけて書き溜めて持ち込まれたり、姿勢を見習いたいなと思いました。
    101点の新聞連載のことや、ガロの漫画も載せてくださりどうもありがとうございます。感動です。
    野球漫画も読み直しました。面白かったです。
    題字や飾り罫も先生が手掛けられたと知り、またさらに興味深く思いました。
    同時に名門の大学にも入られ、凄いなといつも思っています。
    いろいろな出来事が作用して、先生にしか描けない絵になったのかなと思いました。
    大事なお話しを授業をしてくださり、ほんとうにどうもありがとうございます。

  • Reply
    峰岸達

    川井さんありがとう!
    そう、オレって才能はまあまだけど、運は良かったと思う。
    えらそうに言わせてもらうなら、運を呼び寄せるのも運をつかむのも才能が無いとね。

    • Reply
      川井純子

      先生、お言葉頂きありがとうございます!とても嬉しいです。
      Aクラスの投稿に、この間は間違ってコメントしてしまったなと思っていたのですが、良かったです。
      扉絵も素敵だなと思っていました。
      あとこの前お伝えさせていただいたお話しの続きなのですが、峰岸先生をお慕いして学校がこれだけ続いていらっしゃるのって、
      やっぱり先生がそれだけ素晴らしいんですね、本当に凄いと思いますと仰っていました。

  • Reply
    橋本裕子

    先生、50年史ありがとうございました!
    鹿又さんのつっこみ、ほーんと面白い!
    随所で、フフフ、( ̄∇ ̄;)ハッハッハとなりました!
    「ミネ少年描く描く」というフレーズ、様子が目に浮かびます。
    先生のプロになってからのお話の中で「ほんとうにすごくいっぱい一生懸命描いた」というようなことをおっしゃたのが印象的でした。
    「年鑑イラストレーション」という大きくて美しい本に載った1980年の3枚、なんだか不思議な空気の引っかかるイラストレーションですね!!!

  • Reply
    峰岸達

    夏秋さんありがとう!
    ほんま、ミネ少年かわいいでっせ。
    トオルちゃんって呼ばれてはりましたけど。

  • Reply
    Tsuin

    先生、お話ありがとうございました。苦労がありつつも充実された感じが伝わってきました。個人的にはミネノート、仕事の履歴を残しておくのは後々見返せるのでいいなと思いました。
    ところでアレ、鹿又さんのメモは確か2、3行だけ、しかも話に出てきた人の名前しかなかったような。(すみません、横から見えてしまいました)

  • Reply
    峰岸達

    Tshuin(さんづけやめたんだよね)ありがとう!
    ミネノート、仕事の履歴は、途中からいい加減になっちゃって、もうある時期からは全然つけてないの。

  • Reply
    山下 晶代

    この授業の冒頭文の順番が、鹿又さんにヒットするとはなんて幸運!
    以前の合同授業で、南伸坊さんのお話が中学生時代までいって時間切れになったのを妙に意識している先生がほほえましかったです。
    こうしてみると、先生の絵も時代に合わせて変わってきたのだなあと思いました。
    80年代のあの「肩幅」、リアルタイムで知ってる世代としては、ちょっとむずむずしますねー。
    ミネノートの生々しさは結構な衝撃でした。
    先生、貴重なお話ありがとうございました!
    ところで、トップの画像の絵、人物もさることながら、服の柄の金魚のかわいさにノックアウトされております。

    • Reply
      峰岸達

      山下さん、ありがとう!
      あの肩幅時代、大橋歩さんの絵なんかも肩幅すごかったなあ、10頭身くらいあって・・・。。

      トップの絵、服じゃなくて、あの浴衣なんだけど・・・。

      • Reply
        山下 晶代

        きゃああ!すみませんー!どこから見ても浴衣ですよね・・・
        どれだけ金魚に気を取られていたのでしょうか?私は。
        でもほんと、柄まで手抜きなくセンス良くてまいってしまいます。

  • Reply
    東久世

    まず、先生がたーくさんの書籍をどっさり担いできた姿にびっくり&恐縮でした!
    2時間にもわたる好演ありがとうございました。
    今とは時代が違うとはいえ、絵で生活、結婚、家を建てて子供を育てて、30年安定。
    自分に置き換えてみるも、、信じられない夢物語のようです。。
    もう本当にすごくいっぱい一生懸命描いたゆえに!なんだろうなぁとあらためて感じました。
    さらに(!?)尊敬しなくてはならないです~~ いつもすみません!反省(笑)

    ところで今月のポパイ、創刊40周年記念だそうで付録に40年前当時の創刊号がついてました。
    中にヤスヒコとサインのあるイラストレーションがどどーんといっぱい!
    そう、今回でてきた小林泰彦さんの絵です。なんとタイムリーな。
    峰岸青年もこんなスニーカーに短パンだったのかしら、、など妄想。
    峰岸青年の青春をちょっと感じられたかもです~~

    • Reply
      峰岸達

      東さん、ありがとう!
      「MJ入るまでセンセーのことゼーンゼン知らなかった」というキミの一言いや二、三回聞いたその言葉がきっかけで、こんな授業もやった方がいいんじゃないかと思いついた次第。ま、そんな生徒は他にもいっぱいいるんだろうけどね。

      ポパイって、へー40年なんだ。創刊当時、僕は迷走時代でマガジンハウスとは、離れちゃってたね。いろんな雑誌をやったけど、ポパイはほとんどやった記憶がないなあ。ヤスヒコさんには、いろいろお世話になったけど。

  • Reply
    長光雅世

    峰岸先生、50年史ありがとうございました!たくさんの資料もうれしかったです。
    低迷期の話は勇気になったし、成功の話は希望になったし、セツや仲間たちの話はMJのみんなを思えたし、やっぱり50年ってすごいし….改めて、本当にこんないい先生に教えてもらってるんだと思いました。そして、素敵な仲間がいるのも大事で嬉しいなって思いました。
    こうして年代ごとにコメント付きで作品を見れるのも楽しいですね。肩幅広いのも時代を感じて面白いです。
    鹿又さんのまとめも楽しい!Tsuinさんと同じく、隣から鹿又メモ見えちゃって、何であの大胆なメモがこうなったか不思議。心のノートすごいね〜
    美大受験間に合わなくて青学入った?30年安定?とか、本当に、すごいところさらっと飛ばしてましたよね…..
    貴重なお話をありがとうございました!
    このタモリやたけしやウッディ・アレン見てると、明後日「私の好きな人」を持って行くのが憂鬱になります〜

    • Reply
      峰岸達

      長光さんありがとう!
      元々、先生なんてガラじゃないのに先生なんて呼ばれるようになって、こんなんでいいのかな、学校ごっこやってんじゃないかな、とか千々に心乱れることもあります。

  • Reply
    徳重千里

    峰岸先生、どうもありがとうございました!
    はじめに、日程表で、50年史をみた時、どうしても予定が動かせなかったのですが
    …別件をキャンセルして良かったです。←決して、恩を売っているわけではありません 笑。
    貴重な重たい本をたくさんご持参いただいたお陰で、
    先生の未知の世界を垣間見ることができました~。
    今更ですが、
    先生のHPに掲載されている、似顔絵には、ただ さすが としか良いようがないです。
    どの作品も、似ていて、先生が描かれたことがすぐわかる。

    50年史、深みがありますね。

    鹿又さん、リズムの良い、文章、ありがとうございます。

    • Reply
      峰岸達

      t徳重さんありがとう!
      似顔絵お褒めありがとう。
      あの、似顔絵の本、HBで千円で、ネットでも、いいんですよ、買わなくて、ただ売ってるっていってるだけだから。

      • Reply
        徳重千里

        ちょうど、HBギャラリーへ行った時、奥の棚に並んでいたのですが
        パ~っと、目に入りましたよ-。
        こ、これは…と思って買いました 笑。
        教科書です。

  • Reply
    四宮 愛

    先生がお持ちくださった沢山の貴重な資料、拝見出来て本当に嬉しかったです。
    大変勉強になる、そして夢が持てるお話をしてくださりありがとうございました。

    恥ずかしいと仰ってましたが、肩幅が広い人物たちは、今見ても新鮮に感じられました。
    色が付いても、線画でも、先生の絵は先生の絵なのだなぁと改めて痛感した時間でもあります。
    長光さんが仰るように、次の課題「私の好きな人」の提出がとても憂鬱です…笑。

    文才鹿又さんの冒頭文も最高でした。

    • Reply
      峰岸達

      四宮さんありがとう!
      自分で言うのもなんだけど、40代の後半の頃に今の作風に近い安定感が出てきたと思いますね。
      なので、ここに載ってるのはみんな発展途上作品ですね。

  • Reply
    正一

    どれもすてきですが、「ガロ」の「夏の放課後」すばらしいですね!
    ブルーの2色印刷もきれい。
    先生の「扁桃腺の夏」という作品が載ってる号を買いました。

    • Reply
      峰岸達

      正一くんありがとう!
      もう一つ「一中ファイト」というぼくがへっぽこ野球部員だった時のことを描いたのがあるんだけど、行方不明になっちゃって・・・。「扁桃腺の夏」が載ってるの、どうやって見つけたの?

      これからもコメントよろしくね!、

  • Reply
    宮前伊津子

    先生、50年史ありがとうございました。
    すごく重たいのに(あんまり無理しないでくださいね!)貴重な資料もたくさん持ってきていただいて
    初期の作品から色々拝見できて面白かったです。
    わりと長く在籍してるので・・各エピソードを耳にする機会はありましたが(ミネノートは初めてです)
    あらためてまとめて歴史を伺えて50年!の重みに感動しております。
    昭和ノスタルジーもとてもステキですけど似顔絵ほんと感服仕ります。
    笑学百科、じっくり見てみたいので古書店で探してみます。

    かのポン冒頭文ありがとう!すごいな心のノート。

    • Reply
      峰岸達

      宮前さんありがとう!
      「笑学百科」アマゾンで買えるよ。
      1円から2400円だって!
      1円もわかんねーけど、2400円もわかんねー!

  • Reply
    坂内拓

    50年史、内容濃すぎて2時間ではとても収まらなかったですね。
    (前半からすでに怪しかったです笑)
    登場人物も満載で楽しかったし、作品の質も量も圧倒的でシビレました。
    ありがとうございました!
    (鹿又、冒頭文かっこよかったよ。)

    • Reply
      峰岸達

      坂内くんありがとう!
      ほんとにそう、収まりきらないの。まだまだいっぱいあるけどね。
      何しろ50年だし、それ以前の話もはいっちゃたしね。

  • Reply
    坂元美奈子

    先生、50年史のお話ありがとうございました。
    先生が話されるままにメモしていたら、ノート5ページびっしりになりました。
    (鹿又さんの心のノートにはかないませんが 笑)
    今読み返してみてもとても面白いです。
    特に作風に迷いが生じた頃の話は、先生にもそんな時期があったのかととても勉強になりました。
    そして、人との出会いを大切することも大事なことなんだなと思いました。

    • Reply
      峰岸達

      坂元さんありがとう!
      ほんとに人との出会いは大事だよ。
      あの高校2年のあの日、岩崎博之くん(ペンネーム・群境介)がぼくのところに訪ねて来なかったら、ぼくの人生はどうなっていただろう・・・。
      その後もほんとにいろいろな人にお世話になったなあ、とつくづく思う今日この頃。

  • Reply
    小笠原まりえ

    わぁほんと行きたかったです…!!
    鹿又先輩の文章で楽しく臨場感を味わえました!
    (ずっとシカマタ先輩だと思ってました)

    現在と作風が違うことに驚きました。
    と同時に、この頃から既にいつもの少年と、
    MJバードを彷彿とさせるトリがいたり、
    背景に黄色を少し混ぜていたり、
    ちょっと作風ちがうけど、やっぱり峰岸先生だなと思いました。

    先生でも持込に行く時代があったのですね〜…!
    ガロの二色刷りもめちゃめちゃお洒落です。
    あと野球少年だった話が意外すぎて気になります!

    • Reply
      峰岸達

      小笠原さんありがとう!

      鹿又、猪又,、猿又、これを日本の三又と言います。

      変わったり、進歩したりはするけれど、根本は一緒だよね。

  • Reply
    鹿毛英子

    峰岸先生、50年史ありがとうございました!
    山あり一部谷ありのイラストレーター生活はもちろん、その時その雑誌に⁉︎とか、そこでその人が登場⁉︎とか、聞くほどにワクワクしてしまいました。
    ン十年前、mc sisterは初めて夢中になったファッション誌でした。それあとJJに移り、ビックリハウスも面白がって読んでました。
    だからきっと先生のイラストレーション見てたんですね。やっぱりその頃からつながっていたんだわ〜なんて勝手に盛り上がってます。
    50年史をきっかけに先生の似顔絵もたくさん目にすることができましたが、あぁ…!とただ感服。少しでも近づきたい。
    自分の絵を殺さず似せる難しさ、今嫌というほど味わってます。(泣)

    • Reply
      峰岸達

      鹿毛さんありがとう!
      JJは、意外や佐藤晃一氏がレイアウトをやってた時代があって、そのころ、ぼくもちょこっと仕事をしたなあ。ビックリハウスは後半のころちょこちょこやってたよ。表紙を1回、漫画は2回かな、あといろいろ読み物ページとかね。編集長の高橋章子さんとは、仲良しでよく飲んだりしてたよ。毎日新聞で彼女の連載エッセイの挿絵を描いたりね。

      この間の、YMO良かったね!

    • Reply
      川井純子

      はじめまして、こちらに恐縮です、私も盛り上がってしまい、すみませんがちょっとお邪魔しても良いでしょうか?
      ビックリハウス大好きでした!ヘンタイよいこ新聞や宝島も。
      この間Bクラスでお話しに出ていた渡辺和博さんの金魂巻も持っていました。
      mcシスターも実はデザイン事務所でお仕事を始めたばかりの頃、レイアウトを2ページだけ担当させていただいたことがあるのです。
      数回で終わってしまったのですが…
      先生と少しでも繋がりがあったような気がしてドキドキ嬉しかったです。
      YMOももちろん大好きです!

      • Reply
        峰岸達

        えっ、キミは一体いくつ?
        ビックリハウスは30年前に廃刊になってるんだよ。
        金魂巻も30年くらい前の本だし。

        • Reply
          川井純子

          え!そんなに前に廃刊になっているのですか?
          私が見たのは古本かなあ。。。
          でも高橋章子さんとか、お名前やお写真を見るばかりでとても憧れていました!羨ましいです!
          横文字職業が流行っていた頃と聞きました。
          峰岸先生は売れっ子イラストレーターで時代の寵児、花形に思います。
          本当に凄い方は全然そんな風に振舞わないんだなという点も今勉強になっており、
          仕事はあるけどこれでいいのか、と思った時期に、自分なりのテーマを探したという姿勢を、本当に見習おうと思いました。
          50年史の授業のお話しに、改めて感謝いたします。

      • Reply
        鹿毛英子

        ハウサーでしたか?!
        当時、同年代の女子に同じような趣味の人間はいなくてさびしい思いをしたものです。
        ぜひ今度アノ頃のアレコレをお話ししましょう!

  • Reply
    伊藤

    峰ちゃん先生〜〜貴重な50年のうち、わたしはほんの数年分も、聞けなかったのではないか…
    とても残念です!
    そして冒頭文すみませんでした!!
    鹿又、冒頭文ありがとうー。
    鹿又がいっぱい書いてくれて、ほんの数年分からまた少し、トオルちゃんの歴史を知ることができた気でいます。
    トオルちゃんの背中を見てがんばるぞー!!

    • Reply
      峰岸達

      マイコーありがとう!
      峰ちゃん先生からついにトオルちゃんになっちまっただよ。
      マイコー、もっと早く来い!もっといっぱい描け!

  • Reply
    加藤佳代子

    先生のイラストレーターとしての長い歴史は過去にも伺っていましたが、こういうまとまった時間でまたお聞きでき先生の凄さを再認識。こんな先生のもとで勉強ができて本当に幸せです。
    鹿又君の冒頭文、臨場感あふれて面白すぎです・・。
    次回Bクラスの冒頭文の担当、私なんだよね・・。皆さん、そっちも読んでね。

    • Reply
      峰岸達

      加藤さんありがとう!
      Bクラスももうアップしたよ!
      冒頭文、加藤さんのは、加藤さんのでいいよ。
      カノマタとは誰も張り合わない方がいいね、あいつとはね。

  • Reply
    原 倫子

    先生、お話ありがとうございました!
    駆け出しのころのお話、低迷期のお話などは聞いた事があるようでも詳細は聞いた事がなく、新鮮で面白かったです。
    ミネノート、私もマネしようと思いました。
    貴重な資料も沢山!おお、イラストレーション年鑑のデザインが田中一光の時代だ、とか、イラストノートとイラストレーションのインタビュー記事がっつり読みたいなーとか色々思いながら見ていました。ありがとうございました。
    それにしてもタモリすごいなあ・・・私も明日課題持って行くのが憂鬱です 笑。

    ところで、恋バナはまた別の機会にしてくださるんですよね?たのしみだなー!!

    • Reply
      峰岸達

      ハラリンありがとう!
      恋バナねー、そういうのは、どーもアタシは、なんつーか、苦手でしてね。

  • Reply
    北住ユキ

    先生の50年史の授業聞きたかったです!
    昨年のクリスマス、伊勢丹、三越の広告で先生の作品見た時
    あらためて先生の作品ってポップだな!と思いました。
    50年史の記事をスクロールしながらもそう思います。
    ノスタルジーとか郷愁もあるけど湿っぽくなくていつの時代でみてもポップな感じ。。
    巧く言えませんが。

    漫画読みたい、ミネノート見たい。

    • Reply
      峰岸達

      北住さんありがとう!
      そういう風に見てもらえるとありがたいっす。我が意を得たりです!
      卒業生のコメントはうれしいね!これからもよろしくね!

  • Reply
    合田里美

    先生、50年史の授業ありがとうございました!
    貴重な本も拝見できて嬉しかったです、重い本をあんなに見せてくださって感謝です。

    50年、イラストレーション界の最前線にいらっしゃることの凄さと苦労された時期のお話も
    希望や勇気になって私も頑張らねばと感じました。
    先生のお仕事のノート、私にはその発想がなかったので(恥ずかしながら、、)
    目から鱗!でした。
    また、続きを聞かせていただけたらと思います。
    上にもありますが、先生の描くタモリさんや横山やすしさんなどの似顔絵(特に芸人さん)が大好きです。

    • Reply
      峰岸達

      合田さんありがとう!
      自分で50年史と言っておきながら、あまりみんなに50年、50年と言われると、ちょっと恥ずかしくなってくるね。50年史なんてエラソーに、おまえ何様のつもりだ!って、ぼくの心の中でもう1人のぼくが言ってます。

  • Reply
    門脇久美子

    峰岸先生2時間お疲れ様でした!
    たくさんの素晴らしい仲間に刺激され、迷いの時も乗り越えながら、50年描き続けるということの凄さに圧倒させられた一日でした。
    あらためてMJという学びの場があることに感謝しております。
    先生本当にありがとうございまーす!

    鹿又さんの冒頭文も楽しく読ませて頂きました。イラストレーションも、文章も個性があるって素晴らしいですね

    • Reply
      峰岸達

      門脇さんありがとう!
      ほんとうにぼくは仲間に恵まれていたなあ。先輩、同輩、後輩、生徒・・・。果報者です。
      しかし、 性格上、度々確執も起こすけど・・・。

  • Reply
    しんやゆう子

    ご無沙汰しています。この授業、本当に聞きたかったです。
    発展途上作品と仰るけれど、峰岸先生の作品が持っている品の良さや、かわいらしさがすでにあって、峰岸先生の作品だなとひと目で分かりますよね。私は峰岸先生のファンなので、この記事(作品の画像)は嬉しかったです。Bクラスの分も楽しみにしています。

    • Reply
      峰岸達

      しんやさんありがとう!
      卒業生が見学に来てもいいんだけどね(もちろん無料)。
      ワ、ファンなんて照れくさいけど、うれしいな!
      これからもコメントよろしくね!

  • Reply
    平尾直子(3期)

    先生の50年史、鹿又さんの冒頭文も、すごく味わいがありました。夕刊フジの101回の連載、スゴイです。今週も子供が横で先生の本を朗読、研究していたのですが「水前寺清子さんの歯」について質問をうけ、二人でレコードジャケットを調べて大笑いしました。知らない人物のポートレートなのに、子供も楽しめる偉大な作品集であります。歯を描くのって難しい・・・・

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      峰岸達

      平尾さん、紬ちゃんありがとう!
      若いころの水前寺清子は、向かって右の方の歯が1本、引っ込んでるね。で、トシいってから矯正したね、ごくろうさま。
      ぼくの絵をそこまで細かく見てくれて、2人ともありがとう!
      これからもコメントよろしくね!、

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        平尾直子(3期)

        コメントが早かったかただけ、先生の返信があったのかあと思っていたのですが、お忙しい中コメントありがとうございます。最近の若者は「神」をすごく簡単に使ってるなあ〜と思ってたんですが、「先生、これぞ神対応ですね」。

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    サカガミタケシ

    先生、2時間話し通しのパワフルな授業ありがとうございました!
    昔、セツ関係の本で読んでおもしろかったコパンのことなど、今度は先生ご自身の語りで聞くことができて、いっそうその時代の熱気に思いを巡らせるひとときでした。
    ガロの漫画もいいですねー。これを機にまた先生の作品をたくさんみて、感じ取ってゆきたいです。
    鹿又くんには講談か浪曲で50年史を語ってほしいです。

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      峰岸達

      朝までどっかでバイトしていたコージズキン(スズキコージ)が、いつの間にかぼくのベッドにもぐり込んでくるの。風呂何日も入ってねーからきったねーの。それで午後になっても起きないから、隣りの部屋に寝起きしていた柳生源一郎とぼくとで当時持っていたオープンリールのテープレコーダーのテープをエンドレスにして、「ズキン起きろ、ズキン起きろ・・・」と枕元で流していたんだけど、あちらも豪傑で何時になっても起きやしない・・・。
      スズキコージ19歳、ぼく22歳、弦一郎23歳、青春の一齣。

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        サカガミタケシ

        いい思い出ですねー。スズキコージさんはセツ生じゃないのにセツに来ていた豪傑と聞きました。
        またいろいろな話お聞かせ下さい!

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    山崎彩

    コメント遅くなりました…先生お話しありがとうございました!
    鹿又アニキの冒頭文が、相変わらずおもしろくてサイコーでした!
    先生にも子供の頃があったんだな~とか、イラストレーションとの出会いとか、グループで活動してたんだ!とか、アトリエいいな~とか、先生にも悩む時代があったんだな~とか、もう本当に目から鱗の貴重な50年史でした!
    私も奥さまとの恋バナ聞きたいです(^^)

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      峰岸達

      キミはまだピックアップに至らない時もあるけど、めげずに飲み会の出席率はいいよね。結構ですよ!
      仲間、先輩、ぼくとの交流は当人の心がけ次第でもあるけど、なにかプラスに作用するって!

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    ハシモトジュンコ

    文が鹿又くんっぽいと、思ったら、
    やはり鹿又くん。
    私は、
    大人の言うことを聞きたくない、30代の話。
    僕のピークは48歳。50代と
    おっしゃっていたのが、印象的でした。
    そして今なお、健在な先生。
    飲み会での、恋バナも是非です。

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      峰岸達

      橋本さん、ありがとう!
      センセー稼業は、フラットに進んで行きたいね。体がフラッとしちゃまずいけど。

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    和田尚久

    先生の人生のごく一部(氷山の一角)のおはなし、すごく面白かったです。

    記事中にある「笑学百科」はわたしがはじめて目にした峰岸先生の作品です。高校生のとき。新潮文庫版を
    読みまして文章(小林信彦)の面白さとイラストレーションの楽しさに衝撃をうけました。この本を読んだときは
    イラストレーターの名前を意識していなかったので、先に作品になじんで、あとから「峰岸達」という名前を覚え
    ました。

    表紙のウディ・アレンも素晴らしいですし、本文中のイラストレーション(すべてのコラムに一枚づつ掲載)では
    色川武大氏、安藤鶴夫、三亀松、植木等、香川登枝緒、内田百閒、志ん生などの作品をぱっと思い出します。

    新潮文庫版はamazonなんかでも買えますので、ぜひご覧下さい。名著です!
    (はじめの単行本版は表紙がウディ・アレンでは無いので新潮文庫版をおすすめします)

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      峰岸達

      和田くんありがとう!
      笑学百科を和田くんが読んでいたのは、今から約25年前。この連載が始まったのは、それより約10年前。
      和田君は、まだ小学校の中学年だって!うーん、ちょっとした歴史だね!

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    植松彩子

    良い時も悪い時も、迷いながらでも50年もずっと描き続けるってスゴいことだなと、先生の凄さを改めて感じる2時間でした。
    それに先生のお話から出てくるデザイナーやイラストレーターの方々のお名前を後で調べてみると
    勉強になる方々ばかりで、描くことも大切だけど、人との出会いや他の人の作品を見たりするということも大切だなと思いました。
    先生も作風について悩む時代があったということをお聞きしたときは驚きました。
    私も描き続ければ先生のように道が開けていくのかしらと思いました。前進あるのみですね。
    貴重な授業ありがとうございました!

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      峰岸達

      植松さんありがとう!、
      50年、半世紀、長いよね!
      でも、月並みな言い方だけど、あっという間だったね。
      気分は全然、実年齢に追いついてないんだよね。
      若いころからずっとぼくの周りには、後輩連中がいた。その流れで生徒たちとは、昔からの後輩との接触の仕方とほとんど変わってないみたい。子供くらいの年の生徒がシェア高いんだけどね。

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    鹿又

    みなさん、冒頭文楽しんでもらえましたか?
    心のノートはみなさんの中にもありますよ。
    では、またお会いしましょう!

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      峰岸達

      鹿又くん、ありがとう!
      他に類のない名文をいつもありがとう!
      ぼくも完全に心のノート派だね。メモというのは、電話の時、買物する時、あとちょっと事務的なもの、くらいしかしないね。しかし、心のノートには様々なものがびっしりいっぱい詰まっています。

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    藤岡詩織

    遅ればせながらコメント失礼致します・・!
    セツで授業にあまりでなかったり美大に行けなかった事等、そんなことまで言っていいの!?という事までお話して下さって本当にありがとうございました!
    先生の若いころのイラストを見ていると、ファッション的なのですが時代の切り取り方など今の峰岸先生の色もあって、イラストレーションの変化がとても面白いです。
    先生がもってきて下さった本、どれもメンバーが凄すぎてずっと眺めていたかったです。
    きっと私がこうして先生から直接お話が聞けた事、何年もして他の人に話したらとても羨ましがられるんだろうなと思うと、mjという教室に通えてる事って凄く運がいいなって思います。

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    宮内カナ

    大変遅くにコメント失礼いたします。この回はAクラスに出席させていただきました。
    先生の昔の作品、肩幅の広い人物の絵など、素敵ですね。個人的に、個展「私の青空」の絵がとても好きです。色がきれいで、すごく不思議な雰囲気がありますね。
    持って来て頂いた沢山の本も、ずっと見ていたいと思うようなものばかりでした。
    お話を伺っていて、やっぱり自分の道は自分で切り開くものなんだなあと当り前のことを思いました。ネットもなにもない時代に、文通を通じて出会い、貴重な人間関係を作るお話などとても面白かったです。