今回の合同授業のゲスト講師は、文藝春秋デザイン部の精鋭、野中深雪さんです。
数々の装丁や雑誌のレイアウトも手掛けています。
MJ出身者も何人もお世話になっていますね。
ぼくが野中さんに初めてお世話になったのは、2007年7月発行(もう9年も経ったんだなあ)山本一力さんのエッセイ集「にこにこ貧乏」でしたね。
一力さんが「週刊文春」に連載されていたエッセイが単行本化され、連載時にぼくが挿絵を描いていたた、という繋がりから装画も担当。その時の装丁が野中さんでした。
スッキリとシンプルなデザインで嬉しかったです。
その流れで山本一力さんのエッセイ集は、その後3冊やりましたね。
どれもぼくは満足でした。
そして、赤川次郎さんです。
ぼくは赤川さんの幽霊シリーズの装画は、7作目の「幽霊記念日」から始めました。1992年、今から24年も前のことです。
これは「オール讀者」で読み切り短編の飛び飛びの連載(その挿絵もぼくが担当、現在も続行中)を当時は、1年1冊のペースで単行本化されていました。
「幽霊相続人」までの13冊は、ぼくが自分で装丁(もどき)をやっていたのですが、2008年1月発行(これも約9年前)の「幽霊法廷」からデザインのリフレッシュを図るため、装丁が野中さんに代わりました。
結果、見事リフレッシュに成功しました。
この頃から、幽霊シリーズは1年半に1冊のペースに変りました。
1度、産休でピンチヒッターの人に代わったことがあり、今の所、野中さんとのコンビは5冊ですが、来年3月には新刊が出る予定です。
ぼくと野中さんとの年齢差は、幽霊シリーズの主人公コンビの中年刑事と女子大生との年齢差よりももっと離れていますが、今後とも装丁、装画コンビをなにとぞよろしくお願いいたします。
授業内容は、17期、18期生すべて約24,5人の作品ファイル講評をお願いします。1人大体3分くらいです。残りの時間はQ&Aタイムです。生徒諸君、例によって質問を紙に書いて用意してください。1人1問ね。
実は野中さんとお会いしたのは、たったの1度だけなんですよね。8、9年振りくらいでしょうか、12月3日、お会いするのを楽しみにしてます!初対面の生徒たちももちろん!
峰岸達
以下、野中さんのプロフィールと、近影と、あまたある装丁作品の内のいくつかを!
プロフィール
1977年神奈川県生まれ。1999年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業、文藝春秋デザイン部入社。書籍の装丁、雑誌のレイアウトなどが主な仕事。
野中さん近影(お子さんの七五三の時に撮ったもの)
装画 / 駒井哲郎
装画 / 水谷有里
装画 / 西原理恵子
装画 / 峰岸達
装画 / 峰岸達