課題作品

<挿絵>8月18日(水)Aクラス

 

 

 


キムラキコ(10期)「あなたの人生の物語」/テッド・チャン
・ホワイトワトソン、コピー用紙、アクリルガッシュ、鉛筆、Photoshop
いままでずっと短編集の表題作外+その表題作外で装画作成することが多かったのですが、実はそうで
はないらしいと気づきました…すみません。
なので今回も表題作ではなく『地獄とは神の不在なり』で挿絵を描いてます。

 


やまもとようこ(15期)「檸檬」/梶井基次郎
・上質紙、ゲルインキペン
「ビー玉」と「香水瓶等キレイなガラス系お置物いろいろ」を描きました。
ビー玉を描くのは初めてだったので、ビー玉に見えているかちょっと不安…。
昔の香水瓶は、デザインが好きなので描いてて楽しかったです。

 


橋本純子(16期)「ツバキ文具店」/小川糸
・アクリル絵の具、色鉛筆、画用紙
手紙をテーマとした物語です。
夏・秋・冬・春の章があるので季節感のあるさし絵にしたいなぁ、と思いました。
その中の、夏「茅の輪くぐり」と冬「手紙供養」です。
先生からのアドバイスで雲を描き直しました。
前よりぐっと奥行きが出ました。よかったー。装画も頑張りますー。

 


山﨑彩(19期)「赤毛のアン」/L.M.モンゴメリ
・画用紙、色鉛筆
先生からは少女だけど子供っぽくなず、大人が見ても馴染めるようにと。
かわいく描きすぎました…。珍しく風景まで描きました。

 


小泉理恵(21期)「ワタシは最高にツイている」/小林聡美
・iPad
短編エッセイ集より、飼い犬の話と東京タワーでのロケの話の挿絵を想定
して描きました。東京タワーのデフォルメがなかなか上手く出来ず、見慣
れたものを描く難しさを感じました。

 


菅原さこ(21期)「思い出トランプ」/向田邦子
・合成ゴム板、水溶性版画絵の具、OA用和紙(美濃 ひより阿波)
ピックアップ作品は短編集の中の「だらだら坂」と「かわうそ」です。
昭和55年辺りに刊行された話なので時代の空気感を意識しました。日常生活の中で抱えている弱さや
狡さを持つ人間の話なのですが、例えられた動物(かわうそ)を作品の言いたい含みを持たせるには
どう描くのがいいものか難しく苦戦しました。
出版された本には風間完さんが描いた各短編の挿絵があるのですが、どの場面やモチーフを切り取っ
たのか答え合わせのようで面白かったです。

 


平塚じーろ(21期)「コロナと潜水服」/奥田英朗
・画用紙、アクリルガッシュ
公園に遊びに来たコロナが心配なお父さんと子どものシーンを描きました。
薄いグレーで着色していた背景の木の色を、先生のアドバイスで
濃いグレーに塗り直し枝も付け足しました。

 


ふちのとみよ(21期)「あん」/ドリアン助川
・アクリルガッシュ、水彩色鉛筆
ハンセン病をテーマにした小説です。樹木希林さん最後の主演作として
河瀬直美監督で映画化もされています。(現在Netflixで配信中)
感染症患者への偏見や差別が今のコロナ禍でも通じるところがあって
考えさせられます。
課題は桜のシーンを描きましたが、花が大きくなってしまい今ひとつな
画面になってしまいました。

 


邦子(22期)「そして、ぼくは旅に出た。」/大竹 英洋
・iPad、PC、オイルパステル
アメリカ北部からカナダをまたぐ湖水地方「ノースウッズ」をフィールド
に活躍する写真家、大竹英洋のエッセイを題材にしました。

 


たむらしおり(22期)「ごはんぐるり」/西加奈子
・iPad(Procreate)
何度かご指摘を受けている目線のズレを今回もやってしまいました。
細かいところに気をつけていきたいです。

 


もとざわひろみ(22期)「よだかの星」/ 宮沢賢治
・水彩色鉛筆、Photoshop
背景を夜で暗くする必要があった上、よだかは濃い色なので苦心しました。
先生は、夜を描くときに背景は白のままで三日月を描く(満月だと太陽にも見える)
とおっしゃっていて、なるほどと思いました。

 


大木ゆり(24期)「金の角持つ子供たち」/藤岡陽子
・iPad、Procreate
以前、藤岡さんの作品を選んだ際にイメージして描きやすかった為、
今回も選びました。読むと元気をもらえるお話です。
先輩の合田里美さんが雰囲気ある素敵な装画を描かれており正直緊張
しますが、次の課題では自分らしく描いていきたいです。

 


里七(24期)「西の魔女が死んだ」/梨木香歩
・iPad
久しぶりに読んで、懐かしく、やっぱり好きな小説だなとしみじみ思いながら描きました。

 


Jicca(24期)「豆の上で眠る」/湊かなえ
・clip studio
いつもギリギリでの取り掛かりのため、風景画の作品のパスターミナル乗
り場の看板に文字を入れず、提出。「何かわからないよ。文字と分からな
くてもいいから、らしいものを書かないと」と先生から指摘を受け、手抜
きバレいたしました・・・。

 


仙次(24期)「殺人者の記憶法」/キム・ヨンハ
・iPad(Procreate)、Photoshop
アルツハイマーになった元殺人鬼の視点で語られるお話です。
淡々とした文体が自分の絵と合うといいなあと思い選びました。

 


Mayumi Sun(24期)「あん」ドリアン助川 
・紙、マーカー、ガッシュ
文章の雰囲気などから、登場人物をイラストにして描いた方がいいのか、
悩んでしまいました。選ぶモチーフとしては、あまりインパクトのないも
のは詰まらないので選ばない方がいいと先生にアドバイスされました。
レモンカナリアと桜湯を描きました。

 


わたなべ友恵(24期)「それからはスープのことばかり考えて暮らした」/吉田篤弘
・ipad(プロクリエイト)
読んでるだけでお腹が空いてくるお気に入りの小説です。
デジタルに不慣れなので、それも自分への課題にして今回挑戦しましたが、
やればやるほど深く、youtubeの動画等を参考に励みましたが難しかったです。
手描き好きですが、これからもデジタルの練習もしていこうと思います。

 


葛西可奈(25期)詩集「太陽の指環」/井上良子
・画用紙、水性ボールペン、色鉛筆、Photoshop
1枚目:「ロケットにのせて」
2枚目:「太陽の指環」
1枚目上部の円を正確に描いた方が良いとのこと、枠を描く作品の次回の課題
にします。挿絵を初めて描いたのですが、文章のイメージをイラストにするの 
はとても難しかったです。

 


ふねこ(25期)「怪人二十面相」/江戸川乱歩
・CLIP STUDIO PAINT
名探偵・明智小五郎の助手である小林少年の七つ道具と、鳩のピッポちゃん
を描きました。時代考証をしっかりと行っていきたいです。

 


宮坂 理恵子(25期)「エレンディラ」/ガルシア=マルケス
・顔彩、インク、色鉛筆、iPad
砂漠の夜に佇むテントの暗がりと、太陽に焼けつく砂漠を表現したく、
コントラストや陰影に留意しました。

 

yuki yokoo(25期)「よだかの星」/宮沢賢治
・iPad
線だけで全部を描いたらどうなるか試してみたく描きました。

 


若菜真穂(25期)「セロ弾きのゴーシュ」/宮沢賢治
・インク、鉛筆、iPad
書いたのは、物語に登場する三毛猫と子だぬきです。
やけに人間味のある猫のキャラクターと、人を疑わない子だぬきの幼い無垢さが
伝わるように、表情や身体の線の表現に注意して取り組みました。

 


わびみよ(25期)「山月記」/中島敦
・画用紙、墨、筆ペン、iPad(procreate)
漢文調の文体が美しい中島敦の『山月記』を選びました。
虎へと変化した主人公李徴が旧友と再会するシーンと、李徴が月を仰いで咆哮
するラストシーンをイメージしました。

 

以下、振替


宮内カナ(18期)「あん」(ドリアン助川)
・クレヨン、色鉛筆、鉛筆
挿絵は難しい課題の一つです。また、私は特に中年以上の男性、年配の男女がその年齢に見えないこと
がよくあるので、いろいろな写真を見たりしました。
授業では全般的に、グレイの使いすぎについてのお話がありました。今回は2色のグレイのクレヨン、
2色のグレイの色鉛筆、そして普通の鉛筆を使いました。でも塗り方によって曖昧なたくさんの段階の
グレイができてしまいました。もっとグレイの種類を絞ってメリハリのある絵を描けるようにしようか
な、と思いました。

 


太田マリコ(25期)「老人と海」/ヘミングウェイ
・墨汁、水、割り箸ペン、筆、画用紙
 網にかかった巨大なカジキを船に縛り付けた後、飛んで来た鳥に老人が話しかけているシーンと、
約5.5メートルのメカジキが老人の船に寄ってきた所を描きました。