峰岸達サイト

「月刊峰岸達アーカイブス」17号<単行本装画>その3

腰痛のため、この月刊アーカイブスを作る作業が、ちょっと辛かったのでしばらく休んでいたけれど、
痛みも大分引いたので、また始めます。

89年の仕事がちょっと入っているけれど、90年代前半、ぼくが40代半ばから50になる頃ですね。
紆余曲折を経て画風が確立されてきたかな、といった頃ですね。

タイトル画の「オンリー・イエスタディ」は、著者の自伝小説です。
著者は東京育ちなので、東京の何処かにありそうな街の風景をぼくが勝手に作っちゃいました。
ラフ?著者にも編集者にも見せてないです。昔はそういうものだったの。
都電、ホンダスーパーカブ、スバル360,ウエストサイド物語・・・そんな時代です。
エルボーパッチのついたセーター、細い白のコットンパンツ、VANジャケットの紙袋を抱えているのは、
ひょろ長い体型の10代の著者と思しきキャラクターです。
表4の立木商店は、担当編集者の名字を拝借しました。ぼくはこういう事をよくやります。
この記事の下から2番目の「夕焼け探偵帖」のBARBERウヤマは、担当編集者が宇山さん。

この記事には、似顔絵もちょこちょこ出てきます。
筑摩書房のプリマーブックスは、最初の「オーケストラの人々」以外は、全部著者の似顔絵です。
もう30年前後も昔のことなんだよね、伸坊さん!
「並木家の人々」は、左から陣内孝則、武田鉄矢、安田成美、ちょっと空いて大滝秀治。テレビドラマになった原作本ですね。
「夕焼け探偵帖」は、左から大井廣介(文芸評論家)、坂口安吾(小説家)、花田清輝(文芸評論家)、小林秀雄(文芸評論家)、
埴谷雄高(小説家、評論家)。実在した昭和のインテリゲンチャが探偵をする、といういう変わった小説です。

中村メイコ、神津カンナ親子の本なんかもやってましたね。

 

     1989年 三笠書房 D / 壇浦露彦+稲岡卓司

 

1989年 三笠書房 D / 南伸坊

1990年 三笠書房 D / 小望月弓人+稲岡卓司

 

1990年 筑摩書房 D / 南伸坊

1991年 筑摩書房 D / 南伸坊

 

1992年 筑摩書房 D / 南伸坊

1993年 筑摩書房 D / 南伸坊

     1991年 三笠書房 D /小望月弓人+稲岡卓司

 

1992年 講談社 D / 熊谷博人

   1993年 三笠書房 D / 稲岡卓司

 

1992年 集英社 D / 山本裕子

1993年 廣済堂出版 D / 池田万紀    

 

     1993年 三笠書房 D / 小望月弓人+稲岡卓司

 

     1993年 フジテレビ出版 D / 水月奏

 

1994年 新潮社 D / 新潮社装幀室

   1994年 日本文芸社 D /芦澤泰偉  

 

     1994年 三笠書房 D / 稲岡卓司+小望月弓人

 

      1994年 PARCO出版 D /鈴木成一デザイン室

 

   1994年 講談社 D / 辰巳四郎

 

     1995年 角川書店 D / 峰岸達