こんにちは。
まだ正月気分が抜けきらない、Cクラス18期の岩野睦美です。
今回の課題は挿絵。机にはいろいろな小説の世界が広がりました。
先生の講評のポイントは小説の挿絵という事もあって人物の顔の描写に関係する事が多かったように思います。たとえば、
・顔のパーツは目につきやすいが、特に鼻は目につきやすいので、癖があったり、特徴のある鼻だと目に焼き付いてしまう。あまり癖を付けすぎない方が良い
・目を細く描くのは悪い事ではないが、目力は大事。目力があった方が現代的な印象になる
・表情はあまり作らない方が描きやすい。口を開けているところなどは難しい。その点でも表情を作りすぎない方が無難に描きやすい
などです。
自分が挿絵に選んだ小説の登場人物は、悪い事をしているチンピラや浮気して離婚されちゃうダメ親父だったのですが、先生からは
「目が良くない。三白眼は柄が悪く品のない顔になってしまいやすい。こういう柄の悪い人物を描くのはすごく難しいんだよね。柄の悪い人物を描いて、画風まで柄が悪くならない方がいいよ。」
と講評いただきました・・・。
あ、うわーっ、た、確かに人物だけでなく画風も柄が悪いかも!!・・・と思いました。
(じゃあ、私が品のいい人を描いたら品のいい絵が描けるのかとか、そもそも私に品なんて要素があるのかは今は置いといて下さい(笑))
そして、まだ実力不足の自分なら、描きたい画風のイメージに近い小説や登場人物を選んで描く事も大事なのかもしれないと思いました。なんでも描けた方が良いのでしょうが、難しい人物はその先の目標にした方が良いのかもしれないな・・・などとその後一人考えました。
今回は冒頭文担当と言う事でちょっとおまけでピックアップしていただきましたが、次回装画は人物に負けず品よく描けるよう頑張りたいです。
その他わたしが気になった講評ポイントです。
・下書きはきちんとして、構図やデッザンの不自然な点を修正した方が良い(作風によっては勢いがあって下書きしない方が良い場合もあるが)
・リアルな絵は特徴を出すのが難しいし、写真やパソコン加工の普及で需要が少なくなっている
・細かく描く画風の人も多いが、シンプルで面白い線の画風があっても良い
・イラストレーターにはデザインセンスが必要。そこにイラストレーターの価値がある
・技法に何を使うか迷う事もあるかもしれないが、より出来上がった作品が面白い事が大事
最後に、MJイラストレーションズブック2016が配られました。しばらくはこれを眺めてエネルギーをいただきつつ、次の課題にとりかかりたいです。
徳重千里(12期)立ちはだかるドア(思いを伝えるということより)/大宮エリー
やまもとようこ(15期)点子ちゃんとアントン/エーリッヒ・ケストナー
荒木敦子(19期)悲しみよこんにちは/フランソワーズ・サガン
タケイサチコ(19期)ストロベリー・アイスクリーム・ソーダ(夏服を着た女たちより)/アーウィン・ショー
(以下振替)