野中深雪さん(文春デザイン部)来塾! 21


今回の合同授業のゲスト講師は、文藝春秋デザイン部の精鋭、野中深雪さんです。
数々の装丁や雑誌のレイアウトも手掛けています。
MJ出身者も何人もお世話になっていますね。

ぼくが野中さんに初めてお世話になったのは、2007年7月発行(もう9年も経ったんだなあ)山本一力さんのエッセイ集「にこにこ貧乏」でしたね。
一力さんが「週刊文春」に連載されていたエッセイが単行本化され、連載時にぼくが挿絵を描いていたた、という繋がりから装画も担当。その時の装丁が野中さんでした。
スッキリとシンプルなデザインで嬉しかったです。
その流れで山本一力さんのエッセイ集は、その後3冊やりましたね。
どれもぼくは満足でした。

そして、赤川次郎さんです。
ぼくは赤川さんの幽霊シリーズの装画は、7作目の「幽霊記念日」から始めました。1992年、今から24年も前のことです。
これは「オール讀者」で読み切り短編の飛び飛びの連載(その挿絵もぼくが担当、現在も続行中)を当時は、1年1冊のペースで単行本化されていました。
「幽霊相続人」までの13冊は、ぼくが自分で装丁(もどき)をやっていたのですが、2008年1月発行(これも約9年前)の「幽霊法廷」からデザインのリフレッシュを図るため、装丁が野中さんに代わりました。
結果、見事リフレッシュに成功しました。
この頃から、幽霊シリーズは1年半に1冊のペースに変りました。
1度、産休でピンチヒッターの人に代わったことがあり、今の所、野中さんとのコンビは5冊ですが、来年3月には新刊が出る予定です。
ぼくと野中さんとの年齢差は、幽霊シリーズの主人公コンビの中年刑事と女子大生との年齢差よりももっと離れていますが、今後とも装丁、装画コンビをなにとぞよろしくお願いいたします。

授業内容は、17期、18期生すべて約24,5人の作品ファイル講評をお願いします。1人大体3分くらいです。残りの時間はQ&Aタイムです。生徒諸君、例によって質問を紙に書いて用意してください。1人1問ね。

実は野中さんとお会いしたのは、たったの1度だけなんですよね。8、9年振りくらいでしょうか、12月3日、お会いするのを楽しみにしてます!初対面の生徒たちももちろん!

峰岸達

 

以下、野中さんのプロフィールと、近影と、あまたある装丁作品の内のいくつかを!

 

プロフィール
1977年神奈川県生まれ。1999年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業、文藝春秋デザイン部入社。書籍の装丁、雑誌のレイアウトなどが主な仕事。

 


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野中さん近影(お子さんの七五三の時に撮ったもの)

 

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装画 / 駒井哲郎

 

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装画 / 水谷有里

 

カバー+オビ

装画 / 西原理恵子

 

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装画 / 峰岸達

 

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装画 / 峰岸達

 


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21 thoughts on “野中深雪さん(文春デザイン部)来塾!

  • Reply
    加藤佳代子

    いよいよ今週ですね。ワクワクです。
    野中深雪さんのお話をお聞きできるのをとても楽しみにしていました。
    以前ゲスト講師でお出で頂いた大久保明子さんや、野中さんが活躍される装幀デザインは、女性デザイナーが第一線で活躍されていて、とても興味があります。
    仕事をしていく過程でどのようなご苦労があるのか等、色々なお話をお聞きしたいと思っております。
    ファイル講評もデザイナーの立場からのご意見を知ることができるので大変勉強になります。
    懇親会も楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。

  • Reply
    長光雅世

    野中さん、先生をはじめ様々なイラストレーターの作品を生かした装丁がとても素敵だと思いました。デザイナーさん視点のお話がとても楽しみです。
    プロフィールを拝見したら、同じ時期に同じ大学の同じ学科にいたようで、びっくりしています!同じ環境で学んだはずが、私は本当に本当にデザインが苦手で、素敵なデザインが出来る人が憧れでもありました。なので、学生時代の話も少し聞かせていただけたら嬉しいです。
    よろしくお願いします。

  • Reply
    小牧真子

    野中深雪さんの合同授業は、
    はずせない予定と重なってしまいまして、どうしても参加することができません。
    貴重な機会を逃してしまって本当に残念です・・・

    リアルな樹々にぐっと惹きつけられる装丁は静謐な世界観を予感させるようで素敵です。
    (不勉強でお恥ずかしいですが・・・)著名な銅版画家、駒井哲郎さんを知らなかったので、
    さっそく駒井哲郎さんの他の作品を知りたくなり検索してみました。

    駒井哲郎さんはパウル・クレーの影響を受けた抽象的で美しい作品を多く創作されていて、
    装丁に使われたリアルな銅版画シリーズ「樹」は、駒井さんの作品群からはちょっと異色で
    不思議な透明感や美しさを感じました。

    授業欠席でいたしかたないのですが、いつか貴重な機会がありましたら
    川上弘美さんの「水声」の装画に、なぜリアルな「樹」シリーズの作品に注目されたのか伺いたいと思いました。

    授業前後のMJブログで、野中さんのお仕事や授業風景を拝見させていただきます。
    とても楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

  • Reply
    正一

    もう5年以上前ですが、野中さんのデザインが好きで、
    イラストレーションを見ていただきたく、持ち込みに行かせていただきました。
    大変人気の方で、お会いできるまで二ヶ月待ちでしたが、
    ご丁寧にポートフォリオを見てくださり、的確なアドバイスをいただきました。
    また、デザインのお話も聞かせてくださり、勉強になりました。
    合同授業、有意義な時間になることでしょうね。

    >>小牧さん
    横からすみません。
    手持ちの図録にありますが、駒井哲郎は初期から晩年に至るまで「樹」あるいは「木」を繰り返し描いたそうです。
    特に、フランスに行くまでの作品は幻想的なものが多かったのですが、フランスで幻想的作品の弱さ、つまらなさを痛感して、
    自然界をちゃんと見つめようとしたそうです。
    原画を見た事がありますが、小さい作品ながら、ひきこまれる魅力がありました。

    • Reply
      小牧真子

      正一さん

      駒井哲郎さんの「樹」と「木」の作品について、そういった経緯があったんですね!
      幻想的なものへの憧れは人を強く引き付けますが、フランスでその内面的な弱さを痛感された体験は興味深いエピソードです。
      自然界と向き合うこと、見つめ直すことは、絵描きとして大切にしたいので、駒井さんがそういう道を通ってこられたというのはうれしく感じます。そういう駒井哲郎さんの眼差しを感じられてうれしいですし、作品をもっと深く見ることができました。

      駒井さんの原画を見られる貴重な機会があったなんてすごいですね。とっても羨ましいです^^
      正一さんの横入りのおかげで、中途半端な知識が完結してありがたいです!さすが正一さん。風車の弥七的登場に「よぉっ!」てうなりました^^

      余談ですが、佐藤忠良さんの「木」のデッサンも大好きで、駒井哲郎さんの「樹」に通じるものを感じて思わずコメントさせていただきました。安野光雅さんとの対談エッセイ「ねがいは『普通』」で木のデッサンについて語られているくだりも好きです。

      ご参考までに
      佐藤忠良/木島始 「木」 福音館書店
      http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/4-8340-2111-4.html

  • Reply
    徳重千里

    野中深雪さん、
    いよいよ今週末に、なりました。
    どんなお話を伺えるか、楽しみにしています。
    宜しくお願い致します。

    訪問着姿が爽やかで素敵ですね。

  • Reply
    川井純子

    わー。楽しみです!
    空間を生かしたデザイン素敵ですね!
    勉強になります!
    先輩方の講評をお聴きしていろいろ参考にしたいです!!
    よろしくお願いします!

  • Reply
    鹿又

    野中深雪さんこんにちは。
    今回ファイルを見ていただける順番が周ってきてとても嬉しいです!!
    今からガチガチに緊張しています。
    当日には緊張は抜けますのでどうぞよろしくお願いいたします。

  • Reply
    橋本裕子

    野中深雪さん、合同授業どうぞよろしくお願いいたします。
    アップされたそれぞれの本の佇まいが魅力的で、お話を伺うのがとっても楽しみです。
    塾生仲間のファイルへの講評も興味津々です!

  • Reply
    坂内 拓

    いよいよ今週末ですね。
    野中深雪さんの授業、僕もみなさんと同じくとても楽しみにしていました。

    先生とのコンビトーク、想像しただけでニンマリしますし、
    MJの仲間が講評でどんなメッセージをもらうのかもとても興味があります。

    お仕事の話や、イラストレーターの探し方、決める時のポイントなどがあれば
    伺いたいなと思います。

    合同授業、どうぞよろしくお願いいたします。

  • Reply
    夏秋妥世

    今回、講評をして頂くことに、
    とても嬉しく、ドキドキしています。
    よろしくお願いいたします!

  • Reply
    堀部久美子

    野中深雪さんの合同授業、とても楽しみにしています!
    私は今回参加しませんがファイル講評、自分の事と照らし合わせて聞きたいです。
    どうぞよろしくお願いします。

  • Reply
    前田泰子

    ファイル講評、緊張と楽しみとなんだかよく分からない気持ちでとてもソワソワしています。いろんなお話を聞けるのも待ち遠しいです。どうぞ、よろしくお願いします。

  • Reply
    岸あずみ

    野中深雪さん、あすの合同授業でお話をうかがえるのを楽しみにしています、今回ファイル講評組なので緊張しますが、どうぞよろしくお願いします。

  • Reply
    山下 晶代

    いよいよ明日ですね。
    アップされている装丁の数々、文字とイラストレーションの魅力が引き出されていて素敵だなあと思いました。
    描いている側としては、デザイナーさん視点からのお話を聞くのはとても貴重な機会なので楽しみです。
    これまで合同授業のゲストは、(MJ出身者を除けば)先輩世代が多かったのですが、今回はずっとお若い方ということで、先生とのトークの展開にも注目しています。
    どうぞよろしくお願いします。

  • Reply
    くのまり

    野中深雪さん、明日の合同授業ではどんなお話が聞けるのか、今から楽しみです。どうぞ宜しくお願い致します。イラストを効果的に使用した装丁デザインの数々、とても引き込まれます。デザインする際どんな点に注意してイラストレーターを選出していらっしゃるのかなど、聞かせていただければ嬉しいです。ファイル講評含め色々勉強させていただきたいと思います、よろしくおねがいします!

  • Reply
    みやしたゆみ

    野中深雪さん、明日の合同授業楽しみにしています!
    駒井哲郎さんのファンなので、「水声」の装丁にはっとしました。
    デザイナーさん目線の様々なお話、じっくりうかがわせていただきたいです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

  • Reply
    森田潤

    合同授業での講評、どんな様子になるのか、自分は対象外ではありますが、ドキドキしております。
    勉強させていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

  • Reply
    東久世

    明日の合同授業、ファイル講評対象にあたっているのでいつも以上にドキドキそわそわしています。
    デザイナー目線のリアルなお話、とっても楽しみです。
    どうぞよろしくお願いいたします!

  • Reply
    川井純子

    お疲れ様でした!
    まだ早いかもですが、、合同授業は大変有意義なものでした。
    本当にありがとうございます。
    とても参考になりました。
    野中さまも先生も実際のところいろいろ教えていただき、本当にためになりました!
    ありがとうございました!!
    またよろしくお願いいたします!