こんにちは。18期の木原まさやすです。
冒頭文担当に気付かず、宮内さんに教えてもらい、泡をくいました。宮内さん、ありがとうございます。
この日の課題は装画でした。いろんな本が選ばれて、興味深かったですね(といっても、木原は遅れて行ったのですが(^^;))。
峰岸先生のコメントを書きます。
「本の内容が暗くても、装画は暗くならないように。書店で手にとってもらうには必要なこと」
これは木原のピックアップにならなかった方の絵を見て言われたんです。
おぎわら朋美さんの影響を受けて、筆のタッチを生かしながら描いたつもりが、実力不足で、かなり不気味な病気の顔になってしまったんですね。
「著作権フリーの写真などの素材をライトテーブルでなぞってもいい。先生も車や建物の写真はなぞって描くことがあるが、自分の線にするので、自分の絵になる」
自分の線にするのがちょー難しいんです。
写真との関係で、以下のコメントもありました。
「週刊文春連載『天才伝説 横山やすし』(小林信彦著)の絵は、イラストレーターの伊野孝行くんが『自分の見たイラストの中で3本の指に入る』と言ってくれた。他の2本はよく分からないけど、と言ってた。やすしがシャンデリアが下がり、賞状が沢山飾られ、トロフィーが沢山飾られたキンキラした自宅の応接間で、得意そうに浴衣姿でビール瓶を持って立っている絵は、編集者が探してくれた写真を元にした。応接間はごちゃごちゃして見て描くのはめんどくさいので、ライトテーブルでなぞって描いたけど、やすしはなぞってない」
特に人物はできるだけなぞらない、というのが、自分の絵にするポイントかもしれませんね。
「小説家には性格が悪い人もいて、卒業生のイラストレーターが、何十回ラフを描いてもNGで、こんな絵がいいって言ってくれればそのように描きますと言ったら、そんなの自分で考えろと怒られた」
仕事となると、たいへんです。
「個展をやる際に大事なのは、いい絵を描くのが大前提だけど、お客さんを呼ぶこと。仕事の経験がない人は、編集者やデザイナーの知り合いがいないから、仲間内だけでも来てもらうようにする。他のクラスの人には、先生にDMを預けて任せっぱなしじゃなくて、自分から足を運んで、1枚ずつ手渡すとか。個展の芳名帳に書かれたお客さんの名前が、1週間で先生入れて2人の人もいたな。クオバディスで個展やったMJ生以外で、近所にDM配った人もいた」
ちなみに私のときは、指導をうけて、HBやマヤ、ダズル、ルモンド、OPAなんかにDMおいてもらいに行きました。小田急沿線の知り合いのカフェレストランにも置いてもらい、そこで見た人が来てくれたり。伊野さんもそこのお客さんだったので、DM出したら来てくれてうれしかったです。MJ生のみなさんがずいぶん来てくださってほんとありがたかったのと、中高大の同級生、昔習ってた絵画教室、俳句仲間、浪曲仲間なんかに呼びかけたら、おじさんおばさんが懐かしがって来てくれました。長く人生やってた利点ですね。
最後は私の話になってしまいました。お呼びでない?こりゃまた失礼いたしました(植木等の決め台詞です)。
増田恵(9期)「ウォールフラワー」/スティーブン・ チョボスキー ブン・ チョボスキー
宮内カナ(18期)「ウォーク・イン・クローゼット」/綿矢りさ
nashiko(19期)「北原怜子 アリの町のマリア」/松居桃樓
鈴木実千代(21期)「大きな熊が来る前に、おやすみ。」/島本理生
前田なんとか(21期)「僕の人生には事件が起きない」/岩井勇気
藤安初枝(22期)「優しくって少し ばか」/原田宗典
まえじまふみえ(23期)「わたしを離さないで」/カズオ・イシグロ
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