みなさんこんにちは。冒頭文を担当します19期生の門脇久美子です。
今回のテーマは「家族」でしたが、峰岸先生が新しくイラストレーションを担当されることになった連載小説が題材となり、いつもとは一味違う授業となりました。
課題となった作品「マーちゃん」は作者が落語家の立川談四楼さんで小学四年生が主人公の、昭和40年代が舞台の小説です。そしてその第1回を読み、「マーちゃんの家族をトビラ絵として、フルカラーで描く」というとても実践的な内容となりました。
作品「マーちゃん」の第一回の舞台は昭和43年(1968年)で今から50年ほど前のお話になりますが、一言に昭和と言っても、戦前、戦後で随分違いますし、5年10年違えば流行もすっかり変わってしまいます。そんな中で昭和40年代は、ビートルズがブレイクしヒッピーが流行したり、イラストレーションというジャンルが確立し盛り上がっていく、わいわいガヤガヤした自由な雰囲気のある時代だったそうです。20代前半の夢に燃える峰岸青年が、後の奥様とお付き合いし始めたのもこの頃だったというお話から授業が始まります。
第一回の登場人物は四人です。
マーちゃん、小学四年生
父親 40歳 大工
母親 38歳 美人
姉 中学一年生
授業の中で特に多かったご指摘は、
●お父さんが若すぎる。(今の40歳と昔の40歳はだいぶ違う、顔にほうれい線を入れて大人らしくする)
●お母さんが美人に見えない。(顔立、背丈や、品のある色気、着こなし等で美人を表現しよう)
●子供の体型が年齢と合ってない。(大人に対しての大きさや、小学生、中学生らしい体つきを描けるように)
という内容でした。
具体的な設定をクリアしつつ、人を納得させるイラストレーションに仕上げるというのは難しいことですね。文章を読んでイメージする人物像は人それぞれ違うと思いますが、まずは自分なりの人物の描き分け方を持ちたいものです。
その他、服装や髪形など、時代に合っていないというご指摘もありました。
当時、流行していた服装は、
●男性の長髪大流行
●サイケデリック・モード
●ミニスカート大流行
●パンタロンスーツ流行
●男性タートルルック
ただし、設定が地方都市の一般家庭ということから、あまり奇抜な服装はしていなかっただろうということを先生は仰ってました。
小説の内容と合うように描けることも、必要なスキルと言うことなんですね。
より具体的な注意点としては、
●割ぽう着はもう古い
●父親が職人らしく見えない
●昔の人はわりと小柄
●子どもの前髪は40年代にはギザギザになってくる
●レイアウトを渡した時はそれを考慮して描く。合わせて印刷して来ればとても良い。
などなどでした。
「全く的外れな絵を描いてきた人はいないようだね。」とちょっとほっとするような一言を頂きましたが、同時に「残念ながら100点をあげられる人はいないね。まだどんな絵を描いてくるか分からないから、僕が編集者ならラフを出してもらわないと頼めない。」という厳しめのお言葉もいただきました。作風の安定感が仕事を引きよせる一つのポイントになるのかも知れません。
最後に出てきた峰岸先生のイラストレーションに、一同納得の肯きやら呻き声が響いた授業となりました。
次回の授業はMJブック解説ですね。
先生、委員の皆様、掲載者の皆様、大変お疲れ様でした。
グッとパワーアップしたMJブックのあれやこれや、今から楽しみにしています。
峰岸達 「やくしん」(佼成出版社)の連載小説のトビラ絵 デザイン/西岡裕二
タケイサチコ(19期)
面白いですね!!
同じ課題を描くとそれぞれの見せ方が本当に勉強になります!
面白いです!!
まっすぐ立っているのもいいけど、構図がドラマチックな雰囲気のものや、
4人を円や四角の中に入れるものなど、パターンもなるほど!と思って見ています!
カノ&アコルさん
楽しい!
だろう
だこぅる
だろお(震)
D’accord ✌️
鹿又さん、鹿毛さん、アコルさん、陽気で元気な家族の空気が伝わってきます!
アコルさんのお母さんの口元のほくろが色っぽい♪
ありがとうございます。
陽気で元気が取り柄ですので笑
ダコール
ありがとうございます!
美人が上手くかけないので小細工しました。気づいてもらえて嬉しいです
鹿又くん、おもしろくて、話とのつながりもよく分かってすごい!テーマを自分の作風へ引っ張る力があるんだなーと思いました。
アコルさんもデフォルメの仕方、色、人の表情、どれも良すぎて何度見ても唸ってしまいます。。。
大工さんてマンガなんかでありがちなイメージが強くて、実際難しいと思ったのですが、小林さんの描いたお父さん、本当にいそうな感じがすごく出ていますね!
ありがとうございます。
自分らしくしかできないとも言う笑
サカガミさん、ありがとうございます。
大工のお父さんに苦戦していたのでそういって頂けて嬉しいです!
先生の「登場人物をよく調べて描くように」の言葉のおかげです。
今回の課題、すーごく難しかったです。自分では調べて描いたつもりが、なかなか。。
皆さんのを見ていると本当に興味深くて勉強になります!
かのぽよみたいに、振り切っちゃうのいいなー 「どんな話??」ってページめくっちゃうと思う。
石原みなみさんの、シンプルなのに、いろいろ物語っていて好きだなあ!
四宮さんの好み。。。(呪怨感 love)
門脇さん、こんな感じも描くんですねー!
あーもう1回描きたいなあ。
振り切るまでは地獄ぽよ
すみさん〜ありがとうございます笑!
ラフの段階までは、ほのぼの系だったはずが
知らぬ間にホラーに…
鹿毛さんのマーちゃんのセーターの柄!ありましたねーこういう模様。懐かしいです。
カノちゃんの「シェー」が最高です。
あざす。
自分らしく描けるポーズを調べたらシェーに行き着いたざんす。
今回の課題は、今までの中でも特に難しく感じました。
昭和40年代の事を調べれば調べるほど、その時代の特徴が一体何なのか分からなくなり。
丸々3日ほどをネット検索に費やしてしまった割には、さほどの手ごたえを得られず。
時代背景を捉える作業を後に回し、先に構図を決めた事で何とか前に進めました。
全ての方が、人物を描いてきたレアケースだったのでとても新鮮でした。
ほんとそれ!私も色々探しまくりだったわりに、
結局正解がわからない、、みたいなループでした!
今回は特に勉強になりました。
1枚しか描けずでしたが、当時の髪型、服装、家や町の雰囲気などなど、
調べてばかりでなかなか描き始められませんでした。
ちょっとズボンが短い、スカートが長い、ほんの少しほうれい線など、
細かい所をつめるのが大事なんだなと、改めてよくわかりました。
授業の数日前から胃が痛くなって、授業の翌日に胃痛が治りました(笑)。つらかった…。
どうやったら自分の土俵に引きずり込めるかな、と考えあぐねて無理やり持っていきました。今回課題文をきちんと読んでいなくて反省しきり。
もうサボろうかな!とか思いつつサボらず、そこはよかったです。
実は、私もです、胃痛 笑。
原倫さんの作品の玄関、昭和な感じしてました。
はじめは、同じ構図でイメージしてたんですが、私にはちょっと難しかった。
サイケな感じって、面白いです。
おっ、徳重さんも胃痛でしたか 笑
今回は、とっても勉強になりました。
余計なことをぐずぐず考えているうち、
あっという間に時間が経ってしまった感じです。
色々な作品をみせていただいて、
そっかー、と思うことばかりでした。
先生、沢山のアドバイスをどうもありがとうございました!