元・トビラ絵について 19


夏休み明けの最初の課題は、おなじみ「挿絵」でした。

今回は、意識して「人が沢山でてくる話を選ぼう」と決めたところ

はるか昔小学生の頃に読んだ「十五少年漂流記」(ジュール・ ヴェルヌ著)を思い出し、改めて読み直してみました。

内容は、とある理由で15人の少年達だけが乗った船が嵐にあい、

漂流した先の無人島で、 協力し合って約2年もの間サバイバルしていく…というものです。

「挿絵」と「装画」は、好きな課題にもかかわらず
題材を決めるのにものすごく時間がかかるのが常で、
描く以前にモタモタしがちなのですが、
今回は(なぜか)すんなり決めることができました。

本の選定に費やす時間が短縮されたのと、 夏休みで比較的時間がとれたことで

グリグリするタイプの私が、 納得行く密度までグリグリをやりきれたかな?と思っています。

余裕をもって描くの大事…ですね。←いつもギリギリのひと。

ちなみに…

前回のトビラ絵だった藤安さんの作品、 少年が読んでいる本の設定が、

「神秘の島」とのことで、作者が同じなんですね。 なにげにヴェルヌ繋がり。

こちらも読んで見たくなりました。

この度はトビラ絵に選んで頂きましてありがとうございました。
これを励みにまたがんばります。

15期 やまもとようこ

 

 

 


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19 thoughts on “元・トビラ絵について

  • Reply
    橋本裕子

    やまもとさん、扉絵おめでとうございます!
    クラスで何枚も並んでいる挿絵を拝見して、「わあすごい」
    荒れる海原と揺れる船の絵に「ふあ~凄い」でした。
    人物の線が以前よりやわらかい印象です。

    • Reply
      やまもとようこ

      橋本さん、ありがとうございます。
      海上の嵐の絵、しつこくグリグリしたかいがあったみたいで、よかったです!
      人物は、良くなっていくように改良を続けたいと思います。

  • Reply
    菅原さこ

    ようこさん、扉絵おめでとうございます!

    ようこさんの絵のスッとした線(アウトラインというのでしょうか、輪郭線というのかな。私、線フェチかもしれません)がいつも綺麗だなぁと思って見ています。
    今回は机に広げた途端、わぁっと集まった波に乗れず遠巻きにしか見られなかったので扉絵でじっくり見ることができてよかった!
    グリグリ(笑)とした密な背景の部分と抜けるような空の余白のバランスが気持ちいいです。

    ピックアップ作品も楽しみにしています!

    • Reply
      やまもとようこや

      さこさん、ありがとうございます。
      私も線画が好きなので、そう言ってもらえて嬉しいです。と言いつつ、さこさんみたい版画の画面も大好きで。とくにさこさんは、素朴な味わいと細やかな表現が共存しているところが素敵だな、と感じています。

  • Reply
    前田なんとか

    ようこさん扉絵おめでとうございます☆
    描き込みと抜けでシチュエーションも心情も表現されていて、この1枚で魅せられてしまいます。
    あーグリグリ描いてある原画見たかった!

    • Reply
      やまもとようこ

      なんとかさん、ありがとうございます。
      広い空間をいかした絵にずっと憧れつつ、成功したことがほとんどなかった(と思う)ので、今回はうまくいったみたいで嬉しいです!コンスタントにこういう表現をしていけるよう精進します!

  • Reply
    小牧真子

    ようこさん、扉絵おめでとうございます!
    すっと目をうばわれて惹きつけられる感じがあります。

    いつも「ぬけ感」を意識して描いていると話してましたが、すこーんとぬけた空の空間、雲もなく
    広がる空に鳥が飛んでいる感じがとても気持ちよくて
    この感覚なのかなと思いましたが、どうかしら?

    そういう絵のよさ、心地よさが
    伝わってきます!
    今回振替になったので、やりきれたグリグリを
    見られなくて本当に残念…

    原画を見られる機会があったら
    …ないよねー(T ^ T)

    ジュール・ベルヌ、まだ読んだことがないので
    読んでみたくなりました!

    • Reply
      やまもとようこ

      真子さん、ありがとうございます。
      気持ちのいい空間が伝わってうれしいです。
      グリグリの密度と抜け感が気持ちよく決まるバランスについては、いつも考えていますが、描いてみると、まだまだ身体に馴染みきってないなぁ、と感じています。がんばろ。
      ジュール・ヴェルヌの小説、ぜひ。描きたくなる場面も沢山あると思います!

  • Reply
    アコル

    ようこさんおめでとうございます!
    あの力量であの枚数、感服しました。
    ぐりぐりのところと線画のところのバランスがいけてるなーっと思っていました。

    海底二万マイルを課題で選んだことがあるけど、これもとても面白かったです。
    描いてみてほしいー

    • Reply
      やまもとようこ

      アコちゃん、ありがとうございます。
      感服とか…恐縮でっす。
      アコちゃんの海底二万マイル、覚えてるよ!海の生き物がみっしりでステキだった!

      (昔は、「海底二万里」だった気がするけど、いつから二万マイルに変わったんだろう…と地味に思ってました)

  • Reply
    藤安初枝

    やまもとさん、扉絵おめでとうございます!
    ヴェルヌつながりでなんだか嬉しいです。
    神秘の島もぜひぜひ~。(あ、できれば先に海底2万マイルを!)
    やまもとさんの作品は主にピックアップで拝見していますが、線がきりっとしていて、かっこいいなと常々思っています。
    トビラ絵の作品、密度のある描き込み部分と広く抜けた部分とのバランスが気持ちいいですね。

  • Reply
    やまもとようこ

    藤安さん、ありがとうございます。
    「こう感じてもらえたらいいな」と思っていたことが、伝わって嬉しいです!

    海底二万マイルは、やっぱり小学生の時に読みましたが、記憶がおぼろなので再読したいですね。神秘の島と合わせて。
    ヴェルヌ作品は、藤安さんが書いていらしたように、夏休みにピッタリですよね!

  • Reply
    須貝美和

    ようこさん、扉絵おめでとうございます!!
    ようこさんの作品、どんどん進化されていますよね!密度がさらに増してきていると感じます。
    しかもあんなに沢山描いてきて、すごいなぁ。
    これからのご活躍を期待しております。^^

    • Reply
      やまもとようこ

      美和ちゃん、ありがとうございます。
      進化できていたら、嬉しいです。
      密度ど空間のバランスを、自由に扱えるようになるといいなと思っています。

      美和ちゃんの作風の展開、注目してます!

  • Reply
    増田恵

    「十五少年漂流記」無人島で二年間のサバイバル。。ちょっと恐くてこの年まで読んでいませんが、このやまもとさんの絵が横にいてくれたら読めそう!です!
    クールだけど素朴な印象を受ける人物の表情が好きです。
    シンプルで涼し気な雰囲気をもつ線の個性いいですね~♪

    • Reply
      やまもとようこ

      増田さん、ありがとうございます。
      そう思って頂けて嬉しいです!
      この人物は主役の子で、自分達が辿り着いた場所の地形を確認するために、一人で山(岩?)に登って望遠鏡を覗いているシーンです。
      彼の緊張感が表情に出ていればいいなと思います。

  • Reply
    しのはらえこ

    ようこさん扉絵掲載おめでとうございます!!
    以前からようこさんの描く繊細でおしゃれな絵が素敵だなぁと思っていましたが、今回はひときわ美しく描き込まれていて、ついついじっくり眺めてしまいました!
    せっかちな性格なので見習いたいです!笑

    • Reply
      やまもとようこ

      えこさん、ありがとうございます。
      早く描けるのは、むしろ激しく羨ましいです!!
      最近は時間との兼ね合いを考えて、
      最低限どのくらいまで書き込めばバランスがとれるか、
      ということばかり考えていましたが(大事なことではあるけど)、
      今回は自分の時間と労力を考えずに描けたので
      それも良かったのかもしれません。
      目標は、どういう状況で描いても、
      一定のレベルの作品にすることですね~。

  • Reply
    長光雅世

    ようこさん、すっかりコメント遅れてごめんなさい。
    丁寧な仕事、素晴らしかったです!