＜装画＞１月２２日（日）Bクラス 12

徳重千里（12期）「カエルの王様」／グリム　矢崎源九郎訳
・トレーシングペーパー、ホルダー、色鉛筆、Photoshop加工
カエルが抱えている金のボールを、帯に隠れるようにレイアウトしました。
ドイツに現存する城郭をモデルにしました。

あいはら小海（15期）「ちとせ」／高野知宙
・ケントボード、アクリルガッシュ
昨秋、京都文学賞を受賞した１７歳の作家さんの作品です。
視力を失いつつある少女が三味線の道に光を見つけていく様が、
瑞々しい文章で描かれています。明治5年という時代背景、
天然痘に罹り疱瘡（あばた）の後の残る主人公。資料を調べること、
作品に表現することの難しさを痛感しました。今後の課題です。
先生のご指摘にもあったように、人物の表現も磨いていきたいです。

小林葉子（17期）「眠りの森」／東野圭吾作
・iPad
シンプルに描くことを心がけてみました。
先生にシンプルでいいんじゃない、とおっしゃっていただき嬉しかったです。
顔の描き方も定着しつつあり、先生にも覚えていただけたようでほっとしました。　

木原まさやす（18期）「世界は五反田から始まった」／星野博美
・水彩紙、アクリル
作者の祖父が五反田に町工場を作った個人史を通して、
戦争との関りを探ったノンフィクション。
絵のモチーフは、五反田に行って駅周辺を撮影してみました。
またまた写真に引っ張られた感じです。

nashiko（19期）「やまなし」／宮沢賢治
・iPad（clip studio pro）
お話のその後、やまなしが水中にお酒となって落ちてくるシーンを
想像して描きました。宮沢賢治の他の作品も描いてみたくなりました。

前田なんとか（21期）「「明星」50年601枚の表紙」／明星編集部
・キャンバスペーパー、アクリルガッシュ
明星の津島恵子さんの1号目の表紙を描きました。画像は本からです。
明星は買っていました。その後、Duetに移行しました。
あの頃ティーン向けの雑誌はたくさんあったなぁと懐かしくなりました。

吉田みずほ（21期）「ライ麦畑でつかまえて」／J.D.サリンジャー
・アクリルガッシュ、色鉛筆
サリンジャーは自分の作品の映画化や装画に人物が入ること、
訳者あとがき等を拒絶していたと聞きます。
だからこそ自由に描いてやらぁ！と意気込みはしたものの、やはり難しかったです。
ちなみに野崎孝訳だとワイルドで、
村上春樹訳だとちょっとクールな主人公になる気がしてそれもまた面白いです。

阿南 ひろ子（22期）「レインツリーの国」／有川浩
・画用紙、カラーペン（0.38mm）、色鉛筆
皆さんのイラストレーションが素敵なものばかりで、より楽しい授業でした！

上田恭輔（22期）「外は夏」／キム・エラン
・水干絵具、ペインティングメディウム、ジェルメディウム、リターダー
カラー作品は絵の具を塗り重ねて描くことが多かったですが、今回は薄塗りで軽やかさを狙いつつ、
テーマを絞ってかけたのが良かったです。
個人的には実験作でしたが、少しこの路線でやってみたいと思えたのが良かったです。

倉本トルル（23期）「水晶の栓」／モーリス・ルブラン
・Clip Studio Paint
アルセーヌ・ルパン・シリーズです。
ヒゲとネクタイを直しました。
細かいところをもっとしっかり確認しないといかんなあと、反省しました。

竹内薫（23期）「きみの友だち」／重松清
・キャンバス紙、アクリルガッシュ、鉛筆
帯の部分は、かなり多めにとらなくてはいけない事を再確認しました。
最初の下絵の段階からもっと帯を意識しようと思いました。

大木ゆり（24期）「水曜日の手紙」／森沢明夫
・iPad（Procreate）
MJの先輩の宮川海奈さんが文庫版で爽やかな素敵な装画を描かれており、
似た印象にならないように意識して制作しました。
自分の作品だとわかるように描くのが今後の課題です。

かとうあやか（24期)「渡りの足跡」／梨木香歩
　・ipad (procreate)、photoshop
表4までの横長レイアウトでオオワシのイラストレーションを描きました。
場所は能取岬ですが、実際の風景とイラストレーションで気持ちよく描ける風景とで悩みながら描きました。

池田吏穂（25期）「花桃実桃」／中島京子
・水彩絵具、ダーマトグラフ、クレオロール、水彩紙、カーボン紙、
GIMPなど（画像加工）
先生のお話を交えながらの講評と皆さまの素敵な装画作品を
拝見させていただき、今回もとても勉強になりました！

太田マリコ（25期）「ザリガニの鳴くところ」／ディーリア・オーエンズ
・アクリルガッシュ、画用紙
 文字を入れる場所や、フォントや大きさが全くわからず、
改めてデザイナーさんのお仕事はすごいんだなと思いました。

葛西 可奈（25期）「今日もていねいに。」／松浦弥太郎
・画用紙、水性ボールペン、Photoshop
人物の顔がマンガっぽくならないようにとのこと…
たくさん描いて、自分らしい人物を描けるよう精進します！

居石　亜友美（25期）「絵のない絵本」／アンデルセン
・ipad procreate
先生から暗いトーンだけど、良いねとのお言葉をいただきました。
フラットに描く代わりに細かな描き込みを増やしてみました。
引き続き試してみようと思います。

鹿田悠里（25期）「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」／多良美智子
・iPad（プロクエイト）
主人公のおばあちゃんが工夫しながら毎日を楽しんでいる様子が表せたらいいなと
思い描きました。帯のことなど、装画の注意点が改めて勉強になる授業でした。

タカヤ ユリエ（25期）「おやつのない人生なんて」／伊藤まさこ
・iPad（Adobe fresco）
お菓子が描きたくてこの本を選びました。
初めてモノより人を小さく描くような絵を描きましたが、
今回は「いいですね」の一言をいただき、安心しました。
「目をもう少しだけ小さく描いたほうがいいかも／いろんな顔を試すように」との
アドバイス通り、実験してみないとと思いました。

土岐可奈子（25期）「シルエット」／島本理生
・アクリルガッシュ、色鉛筆、Photoshop
トーンが統一されている絵、塗りの重なりのある絵、
後ろが透けている塗りが好きかもしれないと思い始めたので、下地にピンクを塗って、その上から絵を描いています。
まだまだ難しいので、先生の作品など見ながら研究＆練習したいと思います！
あとうっかり塗らないと、今回のようにそのままピンクの絵になるので気をつけたいです。
また、先生からご指摘があり、右手の部分に薄く線を足しました。後ろ全面に色があるとややぼけるので、
線を入れるなど検討したいです。

牧角春那 （25期）「終点のあの子」／柚木麻子
・アクリル絵の具、色鉛筆、水彩紙
メインキャラクターの女子高生2人をイメージして描きました。
魅力的な人物が描けるように頑張りたいです。色々研究してみようと思います。

神田ゆうこ（26期）「52ヘルツのクジラたち」／町田そのこ
・水彩紙、水彩絵具、色鉛筆、Photoshop
海の近くの小さな町が舞台のお話なので、海を描こうと思いました。
海や空を気持ち良い色にする、というのを意識しました。
小さい人物のシルエットを綺麗に描くのが難しいです。

たかたみゆ（26期）「ノーサイド・ゲーム」／池井戸潤
・鉛筆、Photoshop
人物の髪型や服装は写真を元にしても、
人物の顔はもっとデフォルメしてもいいとアドバイスを頂きました。
顔のデフォルメをもっと練習します！
ラグビーが好きなので、描いていて楽しかったです。

mimiko.to.yoko（26期）「かがみの孤城」／辻村深月
・iPad（adobe Fresco）
登場人物７名を描きたかったのですが、４名になりました。
裏表紙を描く余裕があったらプラス３人描こうと思いましたが時間切れでした。
みなさんの表紙を見るのがとても勉強になりました。
シンプルバージョンも挑戦したいです。

以下、振替え。

おかもと せいこ（18期）「卵の緒」／瀬尾　まいこ
・画用紙、色鉛筆、アクリル絵の具
この本は瀬尾まいこのデビュー作で、命について表現豊に綴られた小説です。
中でも卵は主人公にとって重要なモチーフです。
タイトルの不思議さと合わせるように赤ちゃんの主人公が卵の中に
いるような絵を描きました。

平塚じーろ（21期）「神々の山嶺」／夢枕獏
・画用紙、色鉛筆、アクリルガッシュ、Photoshop
山岳小説です。山岳小説は好きです。（登山はしません。）
本当は空の色がもうちょっと空色だったんですが、Photoshopで
紺碧の空にしてみました。

漆水ゆさ（25期）「シャーロック・ホームズの事件簿」／コナン・ドイル
・ペン、Photoshop
ソファでぼんやりする主人公です。
引き続きがんばります。