村松真砂子(19期)「叔父さんは蝶々」/温又柔
・水彩絵具、紙、PS
台湾ルーツ日本育ちの作家の作品で、中国語と日本語の両方を大切に
しながら暮らす家族の物語。ma ma(お母さん)の絵が特に良いと
先生に講評頂きました。
選外の絵で叔父さんがくるくると踊るシーンに漫画的な記号を使ったの
ですが、無くても十分分かるし、あまり使わない方が良い、とのことでした。
かとうあやか(24期)「やまなし」/宮沢賢治
・ipad (procreate)
水の底の世界をどうやったら白黒で、分かりやすく描けるか悩みながら描いてました。
やまなしは文章で書かれた風景がとても美しいのでカラーの装画を描くのが楽しみです。
Mayumi Sun(24期)「薔薇のなかの蛇」/恩田陸
・紙、不透明水彩、インク
ゴシックミステリなのに、絵に重さや暗さが足りず、
挿絵の難しさを痛感しました。物語にあわせて重厚感を出したり、
お話の妨げにならないように描くことは難しくも大切なことだなと
思いました。
ちなみに、もともとの挿絵は物凄く物語にあっていてすごいのです。
居石 亜友美(25期)短編集「作家と魔女の集まっちゃった思い出」/角野栄子
・ipad procreate
今回は表情が分かりやすすぎる絵が多くてイマイチ…
ということで1点のみでした。映画俳優を例にご教授いただきました。次がんばろう!
タカヤ ユリエ(25期)「ともだちはうみのにおい」/工藤直子 著・長新太 絵
・iPad(Adobe fresco)
子どもの頃から大好きな本を選びました。
挿絵とはいえここまでシンプルな絵を描くのは久しぶりで、
スムーズに描けて自分の気持ちもスッキリしました。
神田ゆうこ(26期)「宙ごはん」/町田そのこ
・水彩紙、透明水彩、色鉛筆、Photoshop
主人公の宙が、知り合いのシェフからパンケーキの作り方を教わるシーンを描きました。
今回はただただ自分に素直に描いてみました。登場人物はみんな不器用で、
でも優しさや愛が感じられて、読んでいると涙かポロリ・・・となります。
「母(親・家族)とはこうあるべき」という呪縛から解放してくれる本。
kenbikyo(26期)「限りなく透明に近いブルー」/村上龍
・水彩紙、水彩絵具、墨、iPad(procreate)
挿絵の課題に向かない作品を選んでしまいすごく悩みました。
退廃の日々は描くにはハード過ぎるし、
美しい場面は描いたら野暮ったくなってしまいそうで。
先生のアドバイスは課題に向かないと思ったらスパッと変えた方がいい!
でした。本当にそうですね。
作品と画風の相性とか、作者のイメージや意図とか、
とても考えさせられた授業でした。
たむらみか(26期)「白河夜船」/吉本ばなな
・パステル、カーボン鉛筆、iPad
今回は【顔の取り扱いをどうするか】
【映画もある作品だけど、映像を参考にせず自分で1から構図やキャラクターを組む】、
この2点を注力しました。顔は迷った末5枚中4枚描きませんでした
(一枚だけ描いたものをピックアップに入れていただきました)、
描いたほうがいいのかどうかまだ悩んでいます。
構図はピックアップ外のもので前後の人物の大きさでミスりました。
くぅー、上手くなりたい。
中山ひがた(26期)「地球から来た男」/星 新一
・PC
邪魔しないシンプルな絵が必要でした。
福岡麻利子(26期)「もののはずみ」/堀江敏幸
・iPad
小説家の堀江敏幸さんが、フランスに留学していた時に足繁く通っていた
蚤の市やアンティークショップで出会った古物たちを愛情深く、軽快に、
時に哀愁を感じさせるエッセイで綴る一冊。
その中から「黒猫一家の海外移住について」の挿画を描きました。
堀江さんがパリで出会った黒猫一家に思いを馳せつつ、
日本に持ち帰った豆粒大の黒猫親子の置物の話です。
4co(26期)「モモ」/ミヒャエル・エンデ
・ペン、色鉛筆、photoshop
好きな本を選んでしまいましたが、ちょっと後悔するほど難しかったです。主人公モモ
と、二人の親友(歌やダンスが好きな軽快なジジ)・(のんびりゆっくりな掃除夫ベッポ)を描きました。
sawa(27期)「りかさん」/梨木果歩
・iPad(ibispaint、Adobe Fresco)
恥ずかしながら活字を読むのが苦手なので、毎回「好きな本」を選ぶのに頭を悩ませながら取り組んでいます。
最近は、なるだけ線画に力を入れて 線を多めに描き込む画法を挑戦中です。
本年も目一杯頑張ります!
John Danon(27期)「もの言えぬ証人」/アガサ・クリスティー
・iPad(Adobefresco)
ミステリーが好きなのでアガサクリスティーを題材に選びましたが、
先生からは絵柄が軽いのでアガサクリスティーの物語には合わないとの講評をいただいたので、
自分のタッチを生かして表現できる題材選びも大切なんだなあと思いました。
もう少しミステリーに合うものも描けるようになりたいです。
chona(27期)「旅をする木」/星野道夫
・ケント紙、色鉛筆、iPad(Procreate)
冬ごもりのために原野で実を食べるクマ・カリブーの大移動を描きました。
アラスカにも鮮やかな四季があることを読むまで知りませんでした。
いつかアラスカに行ってみたいです。
手塚ミロ(27期)「みだれ髪」/与謝野晶子
・iPad(Procreate)
自分の絵はいつも弱いなと感じていて、あえてこの本を選んでみました。
やはり顔が漫画っぽくなってしまい反省です。どこか表現にいつもブレーキをかけていてしまいます。
情景の美しさ、艶めかしさ、恋に生きる女性の情熱など、
歌に込められた世界観をもっと表現できるようになりたいです。
合わないかもと思いつつ、、引き続きチャレンジしてみます。
ハナイキネコ(27期)「銀河鉄道の夜」/宮沢賢治
・画用紙、水性ペン、鉛筆
銀河鉄道の夜が大好きなので選びました。
しかしいつもの自分のテイストとのギャップを感じすぎて全く進まず難しかったです。
自分らしく描けるようにいつか再挑戦したいです。
日音もす(27期)
「CARPE DIEM 今この瞬間を生きて」/ ヤマザキマリ
iPad(Clip Studio Paint)
ベタを使っても良いのではないかとご指摘いただきましたが、
カブトムシの方をはじめに描いて線のみで表現したので、
食卓の様子の方も線のみにしました。線のみでも映えるように表現するか、
うまくベタを使うかまだまだ改善の余地があることに気付かされました。
フクムラアヤ(27期)「猫はしっぽでしゃべる」/田尻久子
・画用紙、鉛筆、iPad(Adobe Fresco)
まだ自分の作風が定まってないので、今回は書籍の雰囲気に寄せて描きました。
猫は描いていて楽しかったです。カット絵周りの処理はもう少し工夫したいと思います。
堀江恭一(27期)「華氏451度」/レイ・ブラッドベリ
・Adobe Fresco
近未来SFであるため、時代考証は不要である一方、コスチューム等を自分で考えなければならず、
なかなか難しいものがありました。先生から、再び画風に統一感がない旨のコメントをいただきました。
今後、画風統一に向けて、研究していきたいと思います。
以下、振替え
【C】
たのうえまきこ(16期)風と共に去りぬ/マーガレット・ミッチェル
・iPad
久しぶりにAクラスに参加させて頂きました。
先生が挿絵は難しいとおっしゃっていましたが本当にその通りで、
考えすぎていつもの倍くらい時間がかかりました。
土岐可奈子(25期)「ラオスにいったい何があるというんですか?」/村上春樹
・鉛筆、ペン、パステル
昨年旅行したラオスの写真を元に描きました。本は旅行前に読んでいました。
年末によきパステルを見つけたので、練習してみようと思います
(ずっと使える画材になればいいなと思っています…)。
本選びによっても挿絵の難易度は上がる・・という学びもありました。
本の内容によって、色を暗く重くしたり、シンプルにした方が良かったり、挿絵は難しいです。
土岐さん、ラオスの風景どれも素敵でした。実際に見にいくことって大事ですね。装画でカラーを拝見できるのを楽しみにしています!
たのうえさん、どれも素晴らしいです。こんなふうに色々な構図で描けるようになりたいです。
堀江さん、コスチュームご自分で考えたのですね。かっこいいと思いました。
ハナイさん、この蠍座の表現がとても好みです。緻密な描き込みに拘りが感じられて。あと自分が蠍座だからちょっと嬉しかったり笑
chonaさん、草原の中にもいつくも違った質感があって、とても楽しい画面だと思いました。chonaさんの使用画材を見るといつもどうやって描いているのかしら?と不思議です。
sawaさん、すごく個人的な感想ですが線多めの表現も好きです、私は。白黒の線画では特にそう感じました。
4coさん、私もモモ大好きです!大人になってから読むとまた衝撃を受けますよね。児童文学だけど、子供っぽさはいらないような話だし、4coさんのタッチがとても合うと思いました。装画も楽しみです。
たむらさん、いつも上手いしたくさん描いているし、尊敬です。顔の取り扱いは私も悩みます・・・正解なんてあるのだろうか。
kenbikyoさん、授業で聞いている時から難しそうな本だ・・と感じました。蛾の挿絵は怖いのに、でも見ちゃう、そんな感覚を覚えました。
かとうさん、かにが可愛らしくてキュンとしました。
神田さん、コメントありがとうございます。顔、どうしようかなと迷いながら描いたら何だかダサくなっちゃいました汗 神田さん言われるみたいに正解なく、本の系統や雰囲気をちゃんと見極めて自分なりの解釈だと思うので……一冊一冊と丁寧に向き合っていきたいです。
神田さんの作品はどれも丁寧で上手で、何だかとても優しくて素敵だなと思いました。女の子のお顔、作った感じがしなくて本当に可愛いです。
神田さんコメントありがとうございます!
自分らしく、楽しく描く表現を試行錯誤中なので、そう言っていただけてなんだかとっても自信が湧きました…!
コメント嬉しいです。神田さんの緻密さや丁寧さには遠く及ばない蠍さんですがこの物語では蠍はとても強くて優しい火の光になります。あれ、神田さんやん。
神田さん、いつもあたたかなコメントありがとうございます…!モモ、いいですよね。大人になってから読んだ時の方がズシンときました。神田さんの今回の挿絵、登場人物の女の子の表情にとても惹き付けられました。めちゃ好きです。そして相変わらず美しいし、パンケーキの美味しそうなこと!
神田さん、コメントありがとうございます。後でコスチュームを見返すと、中学の新入生みたいで、大きめの学生服に見えますね。人を描く限り、服は絶対かかざるを得ないものなので、勉強していく必要があるなと思いました。
神田さん コメントありがとうございます🙇
そしてすみません、画材の記載「アクリルガッシュ」が漏れていました
私はアナログで描いた後に結構デジタルで加筆してしまうやり方なのですが、
神田さんはすべてアナログとのことですが、それこそ私からすると「どうなってるの😱」って思ってますw
モノクロなのにパンケーキのふっくらした感じが伝わってきます✨美味しそうです🤤
神田さん、嬉しいコメントをありがとうございます。構図で悩んだのでそう言って貰えてホッとしました。神田さんの細かい作業なはずなのに抜け感のある絵にいつも惹きつけられて見入ってしまいます…!
挿絵、入塾の頃は「一番楽しいかも〜」と気楽に描いていたのですが、回を重ねるごとに難しくなる気がして、分からなくなっていく課題です。先生の過去の作品を拝見したりや発売されている先輩方の文芸誌を買って拝見したりしてみたりしますが「うーむ」となっております。
土岐さん、別のページでも書きましたが、臨場感の説得力の大切さをまじまじとみせていただきました。そしておしゃれな雰囲気の土岐さんの魅力もしっかり出ていて憧れるばかりです。
たのうえさん、たのうえさんみたいに顔を取り扱えばよかった!と心から後悔しました。真正面から描いたら人物像が残りすぎるし、私の場合はダサくもなってしまい、作品の拝見した時ハッとしました。たのうえさんのように上手には描けないですが学ばせていただきます。
手塚さん、現代的で可愛らしくて上手で、難しい文章にもとっつきやすくなりそうな素敵な挿し絵だなと拝見しました。植物の図的な簡略化もうまくて羨ましいです。
ハナイさん、詩人が描く挿し絵という風情で、解釈が独自ですごいなと思いました。
sawaさん、すぐに商用でつかえそう、すごいなぁと拝見しました。
4coさん、特に二枚目、三枚目が好きです。オジサマのフォルム素敵です。2枚ともポストカードとか欲しくなります。
福岡さん、前回の時も思ったのですが黒の線描き、かっこいいです。印刷されたらばえて、さらにかっこよく見えそう…
ケンビキョウさん村上龍をこんな感じに!すごい!ケンビキョウさんの媚びず、ちゃんと自身のかっこよさを追求されるところ憧れます
神田さん、しっかり情報を書き込んでおられるのに、説明臭くなくナチュラルで絵としても素敵で本当にすごいなぁと思います
タカヤサン、匠た!、ホントに素敵だ!そしてかわいい!と釘付けでした。
mayumisunさんの黒の使い方、なんだか情緒があってとても勉強になりました。こんな風にふうに黒が使えたら…。
村松さん、描かれている子どもの顔つき、甘くなくいい面構えなのにやはりこどもらしくて、痺れました、憧れています。
たむらさん、いつもポジティブなコメントくださってありがとうございます。ナチュラルと言ってもらえて嬉しいです。
たむらさん、コメントありがとうございます!
そうですか??そんなこと言っていただけてすごくうれしいです…😳
たむらさん
今回だめだなぁと思っていたので、コメントいただき励まされました。たむらさんの挿絵を見た時、わー大人っぽい!と見入ってしまいました。本当に子どもから大人まで描き分けられていて、勉強になります。
詩人やら風情やらとてつもなくもったいない言葉を頂けて、うれしみと恐縮でいっぱいです。(とはいえうれしみの完全勝利)
今回はハナイキネコとしての絵が描けてないなぁ。と反省しきりだったので、結構落ち込んでいましたが元気がでました。いつも素敵な言葉を見つけて伝えてくださりありがとうございます!
ぎゃあ、おそれおおすぎて〜!何も参考になるようなことは(;_;)先にごめんなさい(笑)
これからも作品楽しみにしております。
みかさんコメントありがとうございます…!私も2枚目3枚目は気に入ってるんですが、この1枚目…なかったことにしたい。。みかさんの、特に3枚目の、うつぶせから少し顔を上げた瞬間を切り取った感じ、目線を合わせてるのが後ろ姿からも伝わる感じ…!すごい好きです。
4coさん、三枚目もう薄目でみても、自分のダサさに目を閉じてしまいそうな一枚だったので4coさんの優しい言葉にうううううがんばるぞとなりました。課題で出した枚数、全部「好きにかけました!」になりたいものです。
たむらさん、嬉しすぎるコメントありがとうございます!たむらさんの作品は、まず描線の表情の多彩さが素敵!そして、どのシーンも映画のワンシーンを見ているような…細部まで楽しく描かれていることが伝わります。この本を、読み返したくなりました!
トキちゃんの犬だった!
素敵です!
今回も皆さんの挿絵に感動しまくりでした。
かとうさん
モノクロなのに、色やあたたかみを感じて素敵です…!
kenbikyoさん
ケンビキョーさんにしか描けない村上龍だなと感動です。ケンビキョーさんの絵は唯一無二だなぁ…。
chinaさん
この臨場感と迫力!色の層が深くて、じっくり見てもまだ見ていたいです。
ハナイキネコさん
いつものハナイさんではない、新たなハナイワールドのはじまりを感じました!繊細でそっと触りたくなる線も好きです。
日音もすさん
この線だけの表現、かなり好きです!線のゆらぎや太さ、軽やかな抜け感めちゃいいです。
堀江恭一さん
毎回ハッ…と釘付けになります。モノクロのイラストレーションは特に堀江さんの版画の雰囲気を感じて、素敵です。
たのうえまきこさん
毎回本当にもうただただ見とれるばかりです。素敵すぎです…!
土岐可奈子さん
パステルと色鉛筆の質感と風景画が合っていて、めちゃくちゃいい雰囲気です。ワンコのこの角度といい、質感、表情といい…すごく好きです!
コメントうれしいです。自分のなかでは迷想感があっても、『新たなハナイワールド』という視点で包んでもらえた絵がよろこびはじめてます。そっかこの世界も持ってていいんだ、と、私自身もよろこんでます。ありがとうございます。ずいぶん昔友達に「モモみたい」と言われ、ナンノコッチャと本を読んだことがあり、読んでもよくわからないまんまでまたずいぶん経ってしまいました。でも改めてまた読んでみたいなぁって思います。きっと素敵な物語なので、今ここで友達に言われた事があるなんて書いたことを消したい日が来るでしょう。が、あえて投稿。
4coさんコメントありがとうございます。版画をしながら絵を描くと、良し悪しは別にして、どうしても影響を受けてしまいますね。4co
さんの絵を見ると画風にブレないものが一本通っているので見習わなければといつも思います。自分はどこに向かって行くのか見定められないまま、カメレオンのように画風が変わるので困っています。
4coさん コメントありがとうございます🙇
臨場感や迫力があると言っていただくことがあまりないので、とっても嬉しいです!!
4coさんのMoMo、原作に寄り添っているのに一目で4coさんだ!とわかる絵になっていて本当に素敵です
おじさんが掃除している絵が特に好きです✨
4coさんにそんな風に言って頂けて嬉しすぎます!4coさんの新しいようで懐かしいような、4coさんにしか出せない世界観がとても好きです。どんな人物でも難なく描く技術の高さにも感嘆です。
4coさん、コメントありがとうございます!下手なのか味なのか描いていてわからなくなってしまう線を好きと言っていただいてうれしいです。
私もモモが好きで何度か読み返しています。元々印象的な挿絵なのに、ちゃんと4coさんらしいタッチで登場人物を描きこなせていてすごいです!書き込みがそこまで多くないのにその人の性格が伝わってくるような表情なのが素敵だと思います。
たむらさん、コメントをありがとうございます。本当に顔は難しいです…構図を工夫してなんとかしのぎましたが、まだまだ練習が足りません。たむらさんは人でも物でも全てが作品の中で調和していて完成度の高さを感じます。