こんにちは、4期いしざきなおこです。
「MJイラストレーションズブック」をきっかけにお仕事のご依頼をいただき、
新潮文庫の宮本輝さんの小説「ドナウの旅人」の装画を描きました。
突然家を飛び出して若い恋人とドナウ川をたどる旅に出た母親と、それを追う娘の物語です。
母娘とその周りの人たちの出会いや別れ、気持ちの変化が川沿いの風景の移ろいとともに描かれています。
上巻は旅の始まりの国、ドイツのレーゲンスブルグの時計台、
下巻は旅の最終目的地の河口であるルーマニアのスリナという街の教会を描きました。
初めての装画のお仕事は緊張の連続でしたが、
特にヨーロッパの建物を描くことと、旅行も好きな私にとってはこの上なく贅沢なお仕事でした。
初めから「建物をメインで」というご依頼だったので、
どんな建物を描こうかなと思いながら物語を読み進めるのも、新鮮で楽しい体験でした。
30年ほど前から出ている文庫本のリニューアルなので、
わたしの描いた表紙の本が書店に出るタイミングはお店によってバラバラらしいのですが
何かの機会に見つけてくださったらうれしいです。
掲載ありがとうございます!
今回書籍のお仕事をいただいて、いろんな意味で「もっと本を読まなくちゃ!」という気持ちになりました。
とても貴重な経験でした。
いしざきさん、おつです!!
配色が綺麗でグレイの冷たい空に建物が映えますね。
特に上巻が奥行き感じて旅に誘う感じです。
長く読まれてきた宮本輝の小説の装画なんて緊張したことでしょうね!
ずみさま〜ありがとうございます!
下描き段階で宮本輝さんにも見ていただくことになっており、落ち着かない日が続きました・・・
この色味を出すのに、デザイナーの方が印刷段階でかなり試行錯誤してくださったようで、
ありがたく思っています。
いしざきさんがずっと描かれてきた建物のイラストレーション。
このような形になってうれしいですね。
正一さん、ありがとうございます!
装画を、と依頼を頂いた瞬間は「わたしにはムリ〜!」と思ったのですが、建物を、とのお話だったので「何とかできるかも!」と勇気を出してみました。
挑戦できてよかったです。
いしざきさん、おめでとうございます!!
以前お会いした時にお聞きしていた仕事、発売されたんですね!
いしざきさんの個性が十二分に発揮されていてとっても素敵、上下巻で色合いを変えているのもハッとします。
作者に下描きチェックされたんですか、そんなこともあるんですね、それは緊張しますよね。
出来上がりがとても美しくジーっと眺めてしまいました。
加藤さんありがとうございます。
初めて知ったのですが、新潮文庫の表紙は上巻が赤系、下巻が青系、と色使いに何となくのルールがあるんだとか。
普段描く絵には、背景に色をつけることがほとんどないので、いつもと違うことができたこともよかったな〜と思っています。
いしざきさん、おめでとうございます!
以前からブログの建物を拝見しては、「ふぁ~!すごい」と、わくわくしていました。
動いているような建物がおもしろいです♪
橋本さん、コメントありがとうございます!
実は途中まで建物の輪郭を歪ませ過ぎてポップな感じになってしまっており、「これはしっとりとした大人の恋愛の話なので……」と修正しなければならなくなったのでした。
自分の個性を出すことも大事かもですが、物語の世界観や雰囲気を醸し出すことをもっと意識しなければならないんだなあと勉強になりました。
いしざきさん、おめでとうございます。
屋根の感じとか、石畳の感じがツボです。
前田さん、どうもありがとうございます。
帯を付けることを考えて描かなくてはならず、石畳は当初考えていたよりも面積が大きめになりました。
タイトルの位置を意識したり、サイズの縦横比に注意することなど、
いつもテキトーに描いているわたしとしては慣れないことも多く、ちょっと苦労しました。