<装画>1月24日(水)Aクラス 26


11期・橋本裕子です。よろしくお願いいたします。
大雪の翌々日、まだ雪が残っていて外は冷蔵庫の中を歩いているような寒さでしたが、教室の中は熱気もあってぽっかぽかでした。
後期日程表に書かれていた説明は、「表1でも良し。表4にかかる横長の絵でも良し。タイトル、著者名の位置、オビに隠れる部分などの考慮。」でした。

先生の講評です。
「空と海」や「空と砂漠」を描いて小さい人物を配置というのは、きれいだが安直。作者らしさを出すのが難しい。
建物の構造、塀の厚みなどをきちっとおさえて描くこと。
人物が立っているのか座っているのか分かりにくい。
心象風景や比喩の表現ではなく普通にシンプルに描く。
描いた本人はわかっていても見た人がわからない絵になってしまってはよくない。
プロは細部を押さえて見る人がわかる絵を描いている。
顔はなるべく美しく
タイトルがオビで隠れないように位置を考慮すること。
色が美しいのに詰めが甘いのは残念。
机の上に置かれたマント、布の素材感を大切に。
時代物の髪型、着物や帯などの細部に注意
ヘアースタイルに違和感がある。髪の毛に見えない。
小説の内容や書いてあることをきちっと踏まえて描くことは基本、勝手に変えない。
オビで絵が隠れてしまう。もっと位置、配置、構図を考慮すること。
画材や紙との相性・・・いろいろ試して自分が表現したい絵が描けるようなものを見つける。
人物を見て誰が描いたかわかるようになった人と、誰が描いたのかまだ特徴が出ていない段階の人がいる。

詰めが甘い。細部を押さえる。ひとりよがりの絵を描かない。
描いた絵の欠点を客観的に注意していただき、修正ポイントを指摘していただいて全員アップになりました。
私もオビで隠れてしまうのでピアノの位置を上げ、表3だけに描いていた羊を表1にも描きました。

 

 


橋本裕子
(11期)羊と鋼の森/宮下奈都

 


徳重千里
(12期)賢者の贈り物/オー・ヘンリー

 


石橋澄
(15期)赤いくつ/アンデルセン

 


やまもとようこ
(15期)チップス先生さようなら/ジェームス・ヒルトン

 


あかしあきこ
(17期)注文の多い料理店/宮沢賢治

 


小林あつ子
(17期)鎌倉三猫物語/ソーントン不破直子

 


サカガミタケシ
(17期)夕顔の門/吉川英治

 


東久世
(18期)螢・納屋を焼く・その他の短編/村上春樹

 


岩野睦美
(18期)少女地獄/夢野久作

 


石崎静香
(19期)名探偵カッレ君/アストレッド・リンドクレーン

 


鹿毛英子
(19期)コーヒーが冷めないうちに/川口俊和

 


金子なぎさ
(19期)水声 / 川上弘美

 


タケイサチコ
(19期)風の又三郎/宮沢賢治

 


山﨑彩
(19期)働かないの れんげ荘物語 /群ようこ

 


山瀬尚子
(19期)まほろ駅前番外地/三浦しをん

 


アコル
(20期)蛇を踏む/川上弘美

 


長田直子
(20期)世界から猫が消えたなら/川村元気

 


小泉理恵
(21期)アメリ/イポリト・ベルナール

 


菅原さこ
(21期)マディソン郡の橋/ロバート・ジェームズ・ウォラー

 


じーろじーろ
(21期)砂漠/伊坂幸太郎

 


杉目史
(21期)袋小路の男/絲山秋子

 


すぎもりえり
(21期)薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木/江國香織

 


CHIKARA
(21期)思えば、孤独は美しい/糸井重里

 


バイゴリョウ
(21期)ブラック・ティー/山本文緒

 


ふちのとみよ
(21期)ツバキ文具店/小川糸

 


山口信子
(21期)ショートカットの女たち/パトリス・ルコント

 


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26 thoughts on “<装画>1月24日(水)Aクラス

  • Reply
    じーろじーろ

    珍しく一番のり!
    橋下さん、詳細な冒頭文ありがとうございます。

    今回は、合同授業で黒田さんがおっしゃっていた、ムラと味の日だったような気がします。
    ムラが味になる日を目指したいです。

    橋下さんの羊さん、表1にいるだけで、ぐっと手にとってみたくなりました。

    あと個人的に、好きだけど全部は読んでない川上弘美さんの装画の金子さんとアコルさんもイラストレーションで、どんな内容なんだろうって惹かれます。

      • Reply
        橋本裕子

        じーろじーろさん、ありがとうございます!
        表3だけに羊を描いていて先生に表1より重くなってしまっているとの講評に、まったくそのとおりだなあ・・・と、思いました。
        表1に描いて良かったです♪

        じーろじーろさんの原画、教室で見たとき「ふあ~美しい!なんてきれいな色」と、思ったのですが・・・誰が描いたのかわかりにくいという先生の講評にふーむ、難しいもんだなあ・・・と、思いました。

  • Reply
    川井純子

    橋本さんの、すごい迫力あるな〜と思いました。ピアノがバ〜ンとあって、中に木がいっぱい。すごいアイデアですね。
    木は描かれたんですか?周りはマスキングとかされたんですか?
    石橋さんの面白いですね。不思議な雰囲気です。いばらの木みたいなのと、少女が回っている姿、葬列の人のベール。。闇が深い感じですね。
    サカガミさんの、渋くかっこいいですね。グレーの色がいろいろあって素敵ですね。花の模様とか、鳥も、文字も、形が上手いですね。絵の具はガッシュですか?青みのグレーと赤みのグレーの絵の具の名前は何ですか?
    東さんの、お花素敵ですね。池に写っているような静かな空間で。本を読む時間が楽しみになる感じですね。
    石崎さんのカッレくん、文字の色とか目立って良いですね。少年が良い味出してますね。
    鹿毛さんの、構図や無表情さが面白いですね。千手観音みたいなイメージも感じたり。奥が深そうですね。色合いもとっても綺麗でこっくりした感じが好きです。線の上に絵の具が来て途切れ途切れみたいになるところが味があって好きです。
    アコルさんの、ぐりぐりした感じの線が楽しいですね。前から素敵だな〜と思っていました。ちょっと色がはみ出たり滲んだような感じのところが味があって良いですね。
    菅原さんの、構図が素敵ですね。文字の入り方も外国の本ぽくておしゃれですね。

    • Reply
      橋本裕子

      川井さん、ありがとうございます!
      ピアノの調律師の青年のお話しなので、グランドピアノを描こうと思いました。
      中の森は、ピアノの材料に使われるスプルースの森、羊は弦を叩くハンマーに使われているフェルトの材料が羊の毛なので描きました。
      周りの黒はグランドピアノの色です。
      先に森を描いて、後から周りの黒を塗りました。マスキングはしてません。
      後でピアノの下の部分のペダルに繋がる線を描き忘れたことに気が付いて描きたして私のHPにアップしました。
      「細部を押さえる。詰めが甘い」というフレーズが聞こえてきました。(>_<)

    • Reply
      菅原さこ

      川井さん、ありがとうございます!
      1965年のアメリカ北西部田舎町の話なので、その空気が出せればいいなぁと色々考えました。
      フォントに助けられている感もありますがそれも含めて外国の雰囲気を少しでも感じ取っていただけたのならとても嬉しいです。

    • Reply
      東久世

      ありがとうございます!この本はゆっくりじっくり味わう感じの短編集なので、
      純文学みたいな雰囲気にしたくて描きました。

    • Reply
      石橋 澄

      川井さん、ありがとう!
      私が表現したいところを、見事汲み取ってくださり、めちゃ嬉しいです!
      よかった、いばらってわかってくれて。途中から「ちょっと昆布みたい…」と不安になったり(笑)
      私、女性の礼服の時のベールが好きなのです〜。が、塗ってたらあまり綺麗にできなくて、何度か塗り重ねてやっとちょっと落ち着きました〜

  • Reply
    杉目 史

    橋本さん、とても分かりやすく授業が思い出せる冒頭文、ありがとうございます。装丁もタイトルを入れたらますます素敵になっていてびっくりです。
    石橋さん、はっとするくらいかっこいい装丁だったのに、時間の関係で先生のコメントがなく残念でした、、
    アコルさん、実際に帯をつけてくる心意気、真似しようとおもいました!ほんとに本屋さんに売られているみたいでした。
    CHIKARAさん、授業の時言いそびれてしまったのですが、今回の絵とても素敵だとおもいました!
    山口さん、人物の顔の形が好きです!

    • Reply
      橋本裕子

      杉目さん、ありがとうございます!確かに、タイトルを入れるとしまりますね♪
      杉目さんも、塀の厚みを加えて石の塀(ブロック?)に、桜も枝を描くことでより桜の木らしくなりましたね。

    • Reply
      山口信子

      杉目さん
      ありがとうございます!
      杉目さんの優しい色使いから桜のかおりが漂ってきそうで癒されます。

    • Reply
      石橋 澄

      杉目さん、ありがとう!
      そうだね、とくに何も言われなかったですね(笑)でも自分では自信があまりなくて、1点だけだったので、ある意味ホッとしたかも。
      装画はネタバレになっちゃダメだから、ちょっと描きすぎたかなあ、と自分では思ったり思わなかったり。。

  • Reply
    CHIKARA

    杉目さんありがとうございます。
    装画はどれも魅力的で読んで見たくなります。
    あかしさん、装画もすごく楽しそいうでいいですね。
    やまもとさん、色と机の上のモノがかっこよくていいですね。

  • Reply
    橋本裕子

    石橋さんの装画、素敵です! 主人公が踊り続けている、踊らされている感がこわい。植物や喪服の人たちにもゾクゾク。
    岩野さんの少女、影がぼわ~とこわくていいな。
    ふちのさんの装画、背景の流れがすてき♪
    バイゴリョウさんの雑踏のなかで振り向く女性、目を引きます。
    山口さんの女性、意志が強い感じで魅力的。赤と緑がきれい!

    • Reply
      山口信子

      橋本さん。ありがとうございます。
      先生から先日の講演の話を交えながら講評をいただき描き直してアップの許可をいただきました。
      パソ通なので皆さんの原画を拝見できないのが残念です。
      橋本さんの構図と色の使い方に釘づけになって、しばし画面をスクロールできなかったです。
      とってもすてきです!!

    • Reply
      石橋 澄

      橋本さん、怖がってくださって、めちゃ嬉しい!笑 ありがとうございます。
      そうなんです、葬儀の人々、絶対描きたくって。。うれしい〜

    • Reply
      石橋 澄

      四宮さんに実は見てもらいたかった!えへへ 真似してマスキング液使いました。
      いばらのところだけ先に緑をラフに塗っておいて、マスキング液でモチーフ全部隠して、黒をばーっと塗りました。
      ムラムラにならないように(by 黒田さん)、いつもよりきっちり塗ってみたよー

    • Reply
      橋本裕子

      ふわ~ありがとうございます!
      黒を使うことはめったにないのですが、グランドピアノを森で表現したので、周りを黒にしました。
      四宮さんの黒は、女性の白い顔を浮き上がらせてより美しくさせてますね。

  • Reply
    東久世

    澄さん力作!文字にちょっとダークさもあっていい雰囲気〜
    イバラ、まさかの切り絵ですか??!
    鹿毛さんの絵、タイトルがコーヒー…で、絵がコーヒー系の色(カフェオレとか)で面白いなと思いました。
    長田さんの絵、好きです。クレヨンだけだと子供ぽくなりそうですが、線画にちょっと塗りや削りの部分があって
    ちゃんと大人の絵になってるなーと思いました。
    小泉さんの赤と緑、インパクトあってかっこいいし、モチーフがかわいいです。

    • Reply
      石橋 澄

      東さん、ありがとう〜
      わ、文字、嬉しい。そう、あれ、結構がんばりました!
      いばら、マスキング液だよ〜 でも、人物(とくに葬儀の人たち)といばらの絡ませ方がプランが甘かったので、後で塗ったり消したり、いろいろやったのでした。マスキングは頭使うな…

    • Reply
      小泉 理恵

      東さん、ありがとうございます。
      モチーフは個人的に好きなものをこっそり入れ込むことが多いので、見ていただけて嬉しいです!

  • Reply
    ふちのとみよ

    鹿毛さんの今回のイラストはいつものポップな感じとは違い、静かな雰囲気の表現でいいなって思いました。ご自身のタッチで雰囲気を変えて表現されていることと、整理された色使い‥勉強になります。

  • Reply
    徳重千里

    橋本さん、冒頭文もありがとうございます。
    文字と、表1の羊ちゃんたちが入っただけで、
    グッと立体感がでて、益々、原作を読んでみたくなります。

    山﨑彩さんの、働かないの…タイトルと妙にマッチしていて、
    今の自分にとって、とても魅力的です…

    小泉さんのアメリ…原画を横で、みせていただいてカワイイなーって、思ってました。

    じーろじーろさん、去年行ったゴビ砂漠は、まさにこんな感じでしたー。

    CHIKARAさんが描かれたサーカスのスポットライト、なんか感動的です。

    • Reply
      小泉 理恵

      徳重さん、ありがとうございます。恐縮です!
      原画の色や雰囲気を家の印刷機でも上手く出せるようにならねばと思った回でした。