<峰岸・制作公開>9月2日(日)Aクラス 15


こんにちは。

冒頭文を担当いたします、19期の大野渚です。

今回は峰岸先生の制作風景を間近で見ることができる、 とても貴重な授業でした。

先生は使っている画材やそのメーカー、使い方、 普段絵を描かれているときの環境やこだわりなどなど・・・

貴重なお話をしながら作品を描いてくださいました。

私は同時進行で2つ以上のことができないうえ、 見られているとひどく緊張してしまう性格なので、

皆さんに向けてお話をされながら手も丁寧に動かしておられるなん て、もはやこの時点で凄いと思ってしまいます(笑)

今回先生が制作される絵は、 先生がフランスの画家バルテュスに影響を受けて1979年に描か れた絵がもとになっています。

要するに40年近く前に描かれた作品をリメイクをするということ ですね。

 完成したら、 MJブック2019にアーカイブスとリメイクの2点を掲載されるそうです!

制作過程はもちろん、完成品も楽しみですね。

 先生は鉛筆削り、筆洗いとその底にしいたゴム板( 筆を洗うのに役立つ)、カーボン紙等の道具を示しながら、

以下の手順で絵を描き進めておられました。

1、トレーシングペーパーで元の絵をトレース( 現在の描き方にデフォルメしながら)下書きを作る。

・鉛筆は3Bを使用

・完成図の配色は計画的に考え、下書きの段階で決める。 混ぜる手間を省くため混色はなるべく避ける。

2、カーボン紙で下書きをベニヤ板に写す。 元の絵はキャンバスボードに描かれているが、 リメイクはベニヤ板。

・どこまでなぞったかわからなくなるのを防ぐため、 赤いボールペンで下書きをなぞっていく。

3、色塗り

制作の最中に、ご自身のブレイク秘話や低迷期のお話など、 たくさんのことをお話してくださった峰岸先生。

絵を描くだけでもとっても大変なことですのに、 ありがとうございます。

今回はベニヤ板に写す作業を一部残しつつ、 海と空の境目から塗り始めたところでお時間が・・・。

続きは、次のBクラスの授業でのお楽しみですが、 どこまで進むやら、とのこと。

あとは、家で完成させる、とのこと。

 先生、貴重なお時間をありがとうございました!

 


元の絵はこんな絵。人物の肩幅が異常に広いのが今見ると恥ずかしい。
あの時代のイラストレーションの1つの風潮だったにしても。手足がバカに小さいし。

 


その原画にトレぺをかけて、現在のぼくの描く人物像にデフォルメしながら、なぞって下描きを。

 


下描きの出来たトレぺの間にカーボン紙を挟み、本描き用のベニヤ板に赤いボールペンで写す。

 


ベニヤ板に写された下描きに沿って着色を。

 


淡いブルーに黄色のグラデーションで空を仕上げる。2時間弱で今日はここまで。

写真キャプション/峰岸

 

 

 


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15 thoughts on “<峰岸・制作公開>9月2日(日)Aクラス

  • Reply
    徳重千里

    峰岸先生、貴重なお時間をありがとうございました!
    しかも、重たい画材をご持参下さって本当にお疲れ様でした。
    先生の制作を拝見するのは初めてではありませんが、
    身近に感じる所と、自分も真似してみようと思う所など…、
    改めて気がついた所が沢山ありました。
    流石に、トークは真似できませんが…。
    授業、Bクラスの方々も多く、人気でしたね。
    大野さん、わかりやすい冒頭文、ありがとうございました!

  • Reply
    長光雅世

    峰岸先生、重い荷物を持って、説明しながらの作業ありがとうございました。
    私は何度か先生制作を見せていただいていますが、今回はグラデーションの描き方を観れたのがとても嬉しかったです。MJの仲間でグラデーション描く人と描き方聞き合ったりするのですが、何度も塗り重ねる人が多いような気がします。なのに先生さらっと完成させてしまってびっくりしました。
    その空込みの完成版をとても楽しみにしています。
    大野さん、冒頭文ありがとうございました。

  • Reply
    さいとうすず

    峰岸先生が実際に制作されている所を拝見でき、
    とても嬉しかったです。大変ありがとうございました!
    細かいこだわりや当時と今の違うところなど普段聞けないお話と、とても貴重なお時間でした。

  • Reply
    橋本裕子

    峰岸先生、ありがとうございました。
    スモーキーな原画が新鮮でした。ナースの服が真っ白ではなくて全体のトーンに会っている色なのが面白かったです。
    私も空のグラディーションを拝見できて嬉しかったです!
    大野さん、冒頭文ありがとうございました。

  • Reply
    菅原さこ

    峰岸先生の制作風景、貴重なお時間ありがとうございました!

    愛用の道具、使用画材、下書き、塗り方、線、すべてにおいて興味津々でBクラスにもお邪魔しましたが、「卒業生でも面白い絵を描く人はいるけど、僕はキャリアと描いた枚数は負けない」とおっしゃっていた言葉が印象的で、お話しをされながらさりげなくスススス〜と描かれる線や色がそれを物語っていて改めてすごいなぁと感激しきりでした。
    完成した絵もとても楽しみです!

    大野さん、わかりやすい冒頭文ありがとうございました!

  • Reply
    キムラキコ

    先生、おもしろい授業をありがとうございます!
    リメイクだとはお聞きしてましたが、もっと小さい作品だと思ってたので、当日、大きなカバンを持参されて驚きました。
    テクニック的なことも真似できたらいいのですが、せめて先生のようにもっと道具にもこだわりを持つようにしたい、と思った次第です(まずは、筆洗から……)

  • Reply
    久保田美穂

    峰岸先生、重い荷物を持参されての授業、ありがとうございました!道具もデザインで気に入ったものを使用されていたりしていて、私もそういうところも真似したいと思いました!
    リメイク作品とのことで、時代時代で人物の形が随分変わるものだなと見ていて勉強になりました。
    もっと色塗りの作業を見たかったのですが、予定が合わずBクラスの見学に行かずに残念でした。また機会がありましたら、是非制作風景を拝見したいです!
    リメイク作品の出来上がりも楽しみにしています。

  • Reply
    CHIKARA

    峰岸先生、貴重な授業ありがとうございました。
    線も色もお話ししながらパッと描き進めるのを拝見し、すごいなぁと思いました。
    こんな風にずっと描きつずけてこられたのだなぁと刺激を頂きました。
    かっこよかったです。

  • Reply
    小泉理恵

    峰岸先生、貴重なお時間をありがとうございました!
    お話ししながらもテキパキと無駄の無い所作で描き進められる手元から目が離せなかった、
    発見と驚きの多いあっという間の授業でした。
    私もBクラスには見学に伺えませんでしたので、もしまた機会がありましたらぜひ拝見したいです。

  • Reply
    須貝美和

    峰岸先生、公開制作では明日館まで作品と画材を持参頂き、
    そして丁寧なレクチャーをくださったこと、心より感謝申し上げます。
    今回はカラー作品のリメイクということで、80年代の原画を拝見する機会に恵まれ、感動もひとしおでした。
    スモーキーな色味、バルテュスからのインスピレーション、時を経ても変わらない品格が絵から感じられました。
    また、先生がお話し下さったその時代のエピソードは大変感慨深いものでした。人に歴史ありですね。
    目の前で制作される先生のお姿を拝見できたのは、大変贅沢な時間でした。本当にありがとうございました。

  • Reply
    宮内カナ

    Bクラスから見学に参りました。先生、素敵で貴重な時間をありがとうございます。
    私も、制作されながら、皆さんに見られながら、お話もされている事は本当にすごいと思いました。
    お話もとても面白かったです。なぜか倉庫がとてもお好きだという事がとても印象に残っています。
    技術的にも、下絵を写すときは、赤いボールペンを使うことなど、さっそく真似させていただこうかな、と思いました。

  • Reply
    東久世

    隣からいっぱい質問してすみません!話しかけすぎて、あまり塗りの作業が見られませんでした><
    ちょっと反省しております。(静かすぎるとソワソワしてしまって。。)

    低迷時の話、グッときました。
    今回の絵は、仕事が全然ないときに描きためていたもの。
    自由に描いていたこのちょっと不思議な絵がブレイクのきっかけになったそうですね。
    またその絵をリメイクするなんて、カッコいいです。
    ありがとうございました。

  • Reply
    うめもときょうこ

    先生の作業工程を目の前で見れる機会に恵まれて、とても幸運なことだと思いました。
    先生のお話も交えながらの2時間、本当にあっという間でした。
    画材など先生の普段使われている道具にもみんなで興味津々になりました。

    ありがとうございました。

  • Reply
    すぎもりえり

    峰岸先生、制作公開ありがとうございました!
    コメントが遅くなってしまいましたが、Aクラス、Bクラスでの制作過程、そして仕上がった作品を見ることができて、とても贅沢な機会でした。
    グラデーションの塗り方や、板の地が透けて見えるように塗るさまなど、すごく興味深かったです。
    なぜかわからないけど倉庫が好きでたくさん写真に撮られているというお話し、先生の描かれる建物が好きなので、そうやって生まれているんだ…と食いついて聞いてしまいました。
    約40年前の作品を見れたのも、とても嬉しかったです。

  • Reply
    アコル

    Bクラスの2回目を見学したので
    どちらも見ることができました。

    峰岸先生の人物の肌の色が絵の具チューブままの色と聞いてから
    ずっと色名を知りたかったので、しっかり写真をとらせていただきました。

    貴重な制作現場を拝見できてとてもためになります。
    先生ありがとうございました。

    ほかの方の描いている様子も見てみたいです。MJ生のどなたかで…
    ぜひ来期以降ご検討お願いします!