「峰岸制作」7月1日・Cクラス 17


こんにちは。
15期のやまもとようこです。
今回はMJ生なら誰でも興味津々であろう「先生の制作見学」でした。
私自身は2回目の見学だったのですが、前回と同様ワクワクで授業に臨みました。
画材を広げたテーブルを前にした先生は、ぐるりと取り囲んだMJ生の熱視線を一身に浴びて、
「みんなに見られているから(線が)ぎこちないなー」とおっしゃりつつも、
作品や画材の解説をしながら、丁寧な手つきでサクサクと制作を進めておられました。
 
以下、制作中の先生のコメント&解説の一部です。
・ 筆を素早くきれいに洗うため、筆洗いの底に彫刻刀で刻みをつけたゴム板をしく
 (板に筆をこすりつけて絵具を落とす)

・ 好みの質感の紙をカラーコピーして使用することも
 
・ カーボン紙を使って、下書きを本番用の紙へ転写
・ 黒を使う箇所にはこげ茶を使用
・ 太筆は大雑把になりがちなので、細い筆を使うことが多い(平筆は使っていない)
・ 人物の着色は最後に
・ 画材は大事。仕上がりに違いがでる
・ 仲間同士で質問しあって、画材についての情報交換をしよう
・ ボール紙やベニヤ板を使うのもよい
・ 作品にはトレペをかけて、丁寧に扱うこと
・「みんなが制作しているところもみてみたいな~」 ← 同感です!!
 
◆先生愛用画材(の一部)
 筆 … カントリークラフト社(模型などに使用するタイプのもの)
     こちらでしょうか?→ http://www.countrycraft.co.jp/original~brush.html
 
 絵具 … ホルベイン、たまにターナー
       男性の肌にはフレッシュ、女性の肌にはペールピーチを使用(共にホルベイン) 
 
 
上記からも分かるように、ご自身で画材に様々な工夫を施して、
少しでも仕事をしやすい環境づくりに気を配られている点がとても印象的でした。
こんな『峰岸流』を「まねしたい!」「取り入れたい!」と思ったMJ生も多かったんじゃないでしょうか。(私もそのひとり。)
 
MJの授業からは、いつもいろんな形でポジティブな影響を受けられますよね。
私も影響を受けるばかりでなく、いい影響を与えられるように心を込めて作品作りをしていきたいと、改めて思いました。

 

制作 C

ぼぼくはあまり起用じゃなひ所があって横の線が上手く引けないのはそういふ訓練を全然しないで全部自己流で
やってきたので紙を斜めにしたり横にしたりくるくる回しながら描くのはあまり格好のいひものではなひと思うので
人前で描くのは本当は恥ずかしいんだだなやっぱり  峰岸

 

 

 


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17 thoughts on “「峰岸制作」7月1日・Cクラス

  • Reply
    門脇久美子

    大勢の前で、緊張すると言いながらも筆を動かす先生を見てMJ塾に入って良かったなと思いました。先生の描くあたたかい家族の絵を見て、実家を思い出しましたよ 笑
    色々勉強になりました。
    ありがとうございますm(_ _)m

  • Reply
    佐々木美穂

    完成作品アップされてましたね!
    背景の色と同じ色を人物に効果的に使っているのが、すごくセンスいいなと思いました!
    考えて描くことの大切さを改めて感じました。
    迷った時、先生の作品を見るとシンプルな力強さにはっと我に返ります。
    沢山の人の前で、かつ照明も暗く大変だったかと思いますが本当にありがとうございました!!

  • Reply
    橋本裕子

    先生、制作公開ありがとうございました。
    女生徒の制服の紺色がうまく作れなくて暗~い紺色になってしまった時、「絵具はなるべく混ぜないで・・・」と、ご注意を受けたことを思い出します。
    以来、そのまんま、あるいは白を混ぜて(たまに他の色を加えることもありますが)・・・・と、楽になりました。
    先生の、気に入った色の紙の在庫がなくなりそうだったのでその紙をコピーしたというアイディアにはびっくりしました!
    筆をゴム板でゴシゴシすると、筆先が傷まないのかなあ・・・と、ちょっと心配になりました。(余計なお世話ですみません)

  • Reply
    シゲムラトーナ

    道具やその使い方一つ一つにこだわりを持って描いておられたのを見て、かっくいいのだと思いました。
    「適当はダメ」いうことが具体的にどういうことを指しているのか、少し分かったような。
    自分のやり方はまだまだ適当だと思いました。
    人が描いているのを見るのは面白いです。ありがとうございました。

  • Reply
    須貝美和

    絵肌の美しさに惚れ惚れしました。峰岸先生にしか出せない味わいだと思います。貴重な機会を頂きありがとうございました。

  • Reply
    徳重千里

    やまもとようこさん!
    克明な記録をどうもありがとうございます!!
    メーカーまで調べてくださって。
    ホントにまねしたい部分がたくさんありますよね。

    実は先生の製作授業に出席するのは、3回目ですが、
    毎回、ふ~ん と関心することばかりです。
    (忘れてしまっているのでしょうか(笑))
    共通して感じることは、
    丁寧なお仕事だということです。
    ドライやーまで、ご持参くださった、そのままのお仕事公開の時間を
    ありがとうございました!

  • Reply
    小林あつ子

    17期生の私は初の制作授業。とても楽しみにしてました。
    どうやって描かれているのか、画材などなど気になってたので勉強になりました。
    見られながらの作業はいつもより疲れも多かったかとおもいます。先生ありがとうございました!
    やまもとさん、聞き逃したメーカーがわかり感謝です!

  • Reply
    坂内 拓

    あれほど過酷(?)な環境の中での制作を淡々と(←しかもおしゃべりしながら!)こなしてる先生の姿は、
    逞しくもあり、さすがだなーと思いました。
    楽しかったです。ありがとうございました!

  • Reply
    岸あずみ

    ようこさん冒頭文ありがとうございます!おさらいできました。
    おどろいたのは先生が絵の具にほとんど水を混ぜないことと、お母さんの足と砂が同じ色だったことです、完成されたのを見ましたらお父さんのズボンも同じ色でせうか?わたしは絵の具には水をまぜる、隣り合う面は色を変へると思ひ込んできました、こういう機会があってはじめて今まで決まりのやうに思ってたことがただ自分だけの思ひこみだったとわかります、それで先生の描くところを拝見できてよかったなあと思いますやっぱり(先生の書き方のまね)

  • Reply
    石原可月美

    今回の公開制作は出席できなかったので、ブログがアップされるの待ってました〜!

    カーボン紙を使っておられるのですね。
    私も最近、カーボン紙を使い始めたので勝手に嬉しさを感じております。
    ボール紙やベニヤ板を使う、というのがすごく面白いな〜と思いました。
    私も色んな素材に挑戦してみようかしら。。

    前回の公開制作のときに思いましたが、やっぱり実際に制作されているところを見れるというのは、
    すごく貴重なことだよなぁと。
    きっと人に見られながら描くのが苦手な方って結構いらっしゃると思うのですが、
    しゃべりながらでもスイスイ描けてしまう峰岸先生、素晴らしいです。

  • Reply
    中島陽子

    先生、貴重な時間をありがとうございました。
    筆の運び方、紙のこと絵具のことマスキングテープのこと、、全部が興味深かったです。
    描く姿格好良かったです。(皆に囲まれてやりにくかったかも知れませんが・・)

    とても勉強になりました!

  • Reply
    浅野みどり

    先生の制作公開授業は過去何回か拝見させていただいていますが、毎回描く紙や書き方が違って毎回勉強になります。
    貴重な時間をどうもありがとうございました!!

  • Reply
    長光雅世

    峰岸先生、貴重な時間をありがとうございました。
    以前も何度か見させていただいていますが、その度、味のあるかすれや線は、なんども塗り重ねたり、微調整しながら作られていくことに感動します。
    写真撮影に気をとられちゃってたので、やまもとさんの冒頭文のまとめもとても嬉しいです。

  • Reply
    toruminegishi

    橋本さん、そうです、ゴムだから筆先痛みませんよ。

    岸さん、そうです、お父さんのズボンも砂とおなじ色です。お兄ちゃんのズボンも、妹の肌色もね。ちなみに、お兄ちゃんとお父さんの肌の色とお父さんのサスペンダーととパナマ帽も同じ色です。なるべく色数を増やしたくないんでね。
    それから、岸さん、思いますやっぱり、じゃなく、思うんだなやっぱり、ね。

    • Reply
      岸あずみ

      はっっ!先生…!まねが中途半端でした、おはずかしい笑( ՞ਊ՞)
      書き方ならぬ描き方のほうもまねしたいところがたくさんでした〜!

  • Reply
    阪上城

    遅くなりましてすみませんが、ありがとうございました。
    入塾以来楽しみにしていた授業、振替で出席しました。
    貴重な勉強になったことは多くありましたが、教科書通り的なこと以上に、自分にとって良い方法を工夫して、ますます磨いてゆくことの大切さを感じました。適当にならず、ひとつひとつこだわりを持ってがんばりたいです。