動物がたくさん出てくるのでホイホイ楽しく描けるような気がして選んだのですが、デフォルメするのは
なかなか難しかったです。ペン1本だけで描いたら、ちょっと軽い感じになってしまいました。先生のア
ドバイスでグレーのベタを塗り足しました。
倉本トルル(23期)「不思議の国のアリス」/ルイス・キャロル
時代物に挑戦しました。戦いのシーンの清兵衛の首が細すぎてか弱そう、
とアドバイスをいただき、首を太く肩幅も少し大きく修正しました。
他に、玄関先での清兵衛と妻のシーンを描きましたが、部屋の構図が
わかりにくいとのことでボツになりました。何よりもわかりやすいこと
が大切だということを教えていただきました。
竹内薫(23期)「たそがれ清兵衛」
「普通」に生きるとは?周りに溶け込めるよう「普通」を演じ続ける主人公を描
きました。小説の描写がかなり具体的なので、直接的な表現にならないようにす
るのに一番気を使いました。
まえじまふみえ(23期)「コンビニ人間」/村田沙耶香
33人の作家が綴る、猫愛溢れるエッセイ集から抜粋したシーンを描きました。
家族に呼ばれて振り向く「まる」と留守中に風呂の蓋をくるくると巻いて湯船に落ちたりしないかしらと
心配される「トト」です。
たまゑ(23期)
「「言葉」の介在しない世界の魅力」/養老孟司
「猫、想像力を鍛える」/角田光代
(にゃんこ天国 猫のエッセイアンソロジーより)
コンクールに挑むピアニストたちのお話です。
スポットライトを浴びるのは数人で、ほとんどの人の努力は日の目をみない
厳しい世界なので、挿絵でも「光と影」を意識しました。
先生には「作風を安定させた方が仕事につながる」とのご指摘をいただきました…
今年の目標です!
わじまやさほ(23期)「蜜蜂と遠雷」/恩田陸
最も苦戦している課題で、ピックアップが出てホッとしました。
ボツ2点は、男性の服装の詰めが甘かった(ボタンやローファーの形)のと、
陰影をつけすぎているので、白と黒のシンプルでよいとのことでした。
渡辺エミー(23期)「ポップアートのある部屋」/村上龍
このイラストレーションは、冒頭の恐ろしい夢のシーンです。
夢の世界に影はなく不気味な雰囲気が漂っています。
手前の人物は草壁皇子のおばあ様の葬儀の行列で、丘の上からは人のような
鬼のような者が笠を被ってこちらをみています。
不気味なシーンなのであえて顔は描かずに表現しました。
かとうあやか(24期)「丹生都比売」/梨木香歩
また線画にチャレンジし、先生にダメ出しをさせてしまっています。
前回は人物の顔を描いてよいか悩んでやめたのですが、今回はシーンも人も
具体的に描きました。キッチンの絵は描きすぎて情報が多いとのこと。
勉強になりました。
笹川路子(24期)「温かなお皿」/江國香織
前期は1作目「エルマーのぼうけん」に続いてエルマーシリーズで挿絵を描きました。
今回は旅の終えたエルマーです。
なかなかりゅうを元の挿絵から自分なりに描き直すのが
難しいですが次回表紙の課題では挑戦しようと思います。
はのちあき(24期)「エルマーと16ぴきのりゅう」/ルース・スタイルス・ガネット
以下、振替。
先生のお仕事秘話などで、あっという間のパソ通でした!
白黒の課題の時、いつも線で描いてみようと思うのですが、耐えきれずに塗ってしまいます。
もとざわひろみ(22期)「灰かぶり」/グリム童話
どれも素敵ですね。他のクラスも含め、みなさんモノクロでも本当に印象的というかお上手で、気が遠くなります。
線画は、思った絵が形になるのが早いし、色も補助でいいので早いし、描いている時はとっても楽しかったのですが、、、、個性を出すのは難しいですね。
江國香織さんの「温かなお皿」は、食べ物にまつわる短編集で、ハードカバーだと一冊ずつなのですが、文庫本は「冷たい夜に」の文庫と合わせて一冊になっています。大好きな本の一つです。シーンの説明を念のためすると
1つ目)「さくらんぼパイ」離婚後毎日お菓子を作るようになったお母さんと娘の話。
食べたくないと言ったら部屋に閉じこもってしまい、ポテトチップスを食べながら待つシーン。
台所で立って食べている、散らかったキッチン、閉じこもったお母さんの部屋、と情報を入れすぎました。
2つ目)「藤島さんのくる日」既婚者の恋人が帰ってしまった後、ドアの前でぼーっとするシーン。
語り手?は猫です。
トルルさん、有名な絵のイメージが強い作品はとても難しいと思うのですが、トルルさんのキャラクターたちが素敵すぎます!
わじまやさん、全体を通して一つのことを意識すると、挿絵を通して統一感というか世界観ができるんだなぁと勉強になりました。
エミーさん、見た瞬間、ニューヨーク感!!歩道に出てる屋根、いいですよね。切り取り方も絵もとってもかっこいいです。
はのさん、はのさんの描かれる少年好きです。童話や絵本を描いて欲しくなってしまいます。
もとざわさん、描き込まないスペースが静の雰囲気を作っている気がしました。スタイリッシュな灰かぶりで、他のシーンも見たくなりました。
実際に住んでいた笹川さんに、「ニューヨーク感」と言っていただき、とってもうれしいです!
角からの少し俯瞰した構図で描きましたが、当時のこのようなアングルの資料がなく、色んな建物の写真を参考にしました。
笹川さんの線、絶妙な感じで力が抜けていて、すごく勉強になりました♪3枚目の人の顔がとくにすてきです!
笹川さん、コメントありがとうございます!
少しさみしすぎるくらいかもと思っていたので、そう言っていただけて嬉しいです。
笹川さんはいつも難しい情景をしっかり描けていてすごいなぁと思っていました。
さくらんぼパイも美味しそう!
どこのシーンを抜き出すか、正解じゃなくてヒントに止める感じとかも含めて挿絵難しいです。
わじまやさんの、少ない手数で質感まで表現できていて凄いなぁ、タッチも構図も巧みです。
かとうさんの、引き算の描き込みが絶妙で、自分だとグイグイ描き込んじゃうからかとうさんは毎回上手いなぁとため息が出ました。
作風がみなさん違っていて見ていて楽しいですね!
トルルさんの作品はインスタで先に拝見していたのですが、その時から登場人物がキュートだなと思っていました。
個人的にアリスの感じが1番好きです。
また、私もコンビニ人間を読んだことがあるのですが、絵として描くと難しそうな印象だったので、
まえじまさんの表現は勉強になりました。
そして、わじまやさんのタッチ、雰囲気があって素敵ですね!特に3枚目の光と影の見せ方が絶妙です。こちらの作品をまた読みたくなりました。
みなさん力作ですね!
トルルさん、ぺん1本だけでもちゃんとトルルさんらしさが出ていてすごいです!
そしてキャラクターが魅力的で可愛い〜!
わじまやさん、コメント通り「光と影」をしっかり表現できていて素敵ですね!
3枚目の光の感じが特に好きです。
渡辺エミーさん、アングルもニュアンスの感じもとてもかっこいいですね!
人の描き込み具合もおしゃれだなぁと思いました。
かとうさん、草の表現が好きです。
挿絵として入っていたらすごく納得のシーンだろうなと思いました。
もとざわさん、うれしいコメントありがとうございます!
白と黒のみで描こうとしたのですが、失敗したところを白で消したりして、結局グレーも入り…
もとざわさんの絵は、主人公の性格や内面の美しさまで醸し出していて、すごいなぁと思いました。
(そして、以前の課題なのですが、「軽井沢森の音楽祭」すごく好きでした、ポスターがあったら欲しいくらいです♪)
白黒のみが難しかったので、しばらくはグレーありで、モノクロや挿絵の練習をしてみようかな、と思いました。
読んだことのない本の世界を、みなさんの挿絵を通じて知ることができるのが、楽しいです♪
トルちゃん、それぞれのキャラクターがとっても楽しくて、見ていて飽きません♪味のある線とグレーのみの色が、とても新鮮です。
かおちゃん、決闘の場に吹いていた風とわずかな草の音が聞こえてきますし、“間”を感じました。2枚目の髪や男性のひげの表現もすてきです♪
たまゑちゃん、お風呂のふたを開ける猫さん、音を感じさせますし、この後の展開にハラハラしました。五感を感じさせる絵って、すごいです!
まえじまさん、同じ表情の人たちの中で、主人公のカップル?たちの物語ががとても気になります。右隣につながれた犬がいるのも意味深でおもしろいです!
わじまやさん、かっちりしすぎないフォルムが心地よいです♪一枚目の、ピアノの蓋の裏に映る内面から、奏者の内面の気持ちも想像してしまいます。
かとうさん、シンプルでリズミカルで、色使いもかっこいいです。“和”っぽくない雰囲気がまたさらに物語への想像力をかきたてられました!
はのさん、一枚目の右側のザクザクした切り口が、とっても好きです。少年の表情や瞳、もポーズも惹きこまれました。窓の省略、髪の描き方もすてきです♪
エミーちゃん、ありがとうございます!
作者の角田光代さんのヒヤヒヤしている気持ちが表せていたなら嬉しいです。
ちなみに猫ちゃんはその心配をよそに、蓋をくるくる開けることなく無事にお留守番をしていたそうです!
よかった。
エミーさん、嬉しいコメントありがとうございます。
男性をあまり描いていないのでうまくいかず、難しいなあ、と思いました。(顔がうまく描けません、、練習あるのみですね)
エミーさんは男性も女性も、エミーさんらしさが出ていて、ニュアンスのある人物ですよね。今回の街角の挿絵も、NYの雰囲気と外人っぽさがばっちり伝わり、かつ、エミーさんらしくてとても好きです!
トルルさんの線画も好きです!教科書にこんなにかわいい挿絵があったら
塗り絵としても楽しめそうですね。
薫さんの決闘シーン、右のお侍の背筋の良さと腰を落とした感じと棒切れのようなもので戦おうとしているところから
只者では無い雰囲気を感じました。。二枚目の優しそうな美人が好きです。
さほさんの二枚目、ピアノと人物と幕のシルエットから緊張感がビリビリ伝わってきます。
光と影を見事に操っててすごいです。
エミーちゃんの街角の切り取り方がかっこいいです!このままカメラが上から下に降りていくのかなぁと動きを想像して楽しめました。
背広の男性だけあえて塗ってないところも目を引くコントラストになっていて面白いです。
たまゑちゃん、ステキなコメントありがとうございます!ストリートビューでNYCの街を何度も行ったり来たりして描きました。白が入って色が濁ってしまいましたが、黒の濃淡のみの時と、白が混ざった時の、色の違いがよく分かる良い勉強になりました!
たまゑさん、コメント嬉しかったです。ありがとうございました。
男性の絵は慣れなくて手探りで描いたので、ほっとしました。棒切れで戦うシーンは、相手は映画では刀で小説では木刀でした。
たまゑさんの男性(特におじさん)が好きです。街にいるいる、と思うような男性で、イラストからしかも性格まで伝わってくるような気がします。
今回の猫さんの、風呂蓋はびっくりです。シンプルな線ですごくわかりやすい(うちの風呂蓋とそっくり!)しかも巻き巻きしている感がリアルで。
ほっこり縁側に座るお腹とお尻のフォルムもいかにも!でした。これからも猫さんとおじさん、楽しみです。
倉本トルルさん、楽しいです♪
竹内薫さん、サカヤキのぼわぼわ感に臨場感を感じます。
まえじまふみえさん、ネコも犬も笑っていて、ほほえましいです。
たまゑさん、養老さんのまる…感じがでてますね。
わじまやさほさん、光と影、ステキですね。
渡辺エミーさん、NYっぽいですね。
かとうあやかさん、黒澤映画を思い出しました。
笹川路子さん、パイがおいしそうです。
はのちあきさん、ヨーロッパのにおいがします。
もとざわひろみさん、何気ないねこちゃんが好きです。
徳重さん、ニューヨークと分かっていただき、うれしいです!物語中の1970年代ごろに実在したお店を軸に、風景や人を調べたりしながら描きました。
徳重さんの「泣いた赤おに」、線がとてもうつくしいです。装画の方の淡い赤と色んな青・緑の配色もステキで、赤おにさんの物語へいざなわれます。
徳重さん、コメントありがとうございます!嬉しいです。
和装が好きで描いてみるものの、着物の柄や髪飾りを悩みます。徳重さんの「娘道成寺」みたいにいつか細部まで綺麗に描けるようになりたいと思っています。
赤鬼さんの、パンツや髪の毛の肌触りが気持ち良さそうでとてもよく伝わってきました。裏表紙が特に好きです。真っ直ぐな木々と鬼さんの後ろ姿。物語の余韻に浸れると思いました。
徳重さんコメントありがとうございます!
お気に入りだった縁側で どすこい座りをしている「まる」です。資料不足で養老さん宅の間取りと違ってますが・・
感じが出ていたら嬉しいです!
薫さんコメントありがとうございます!
おじさん、ほめて頂いてとても嬉しいです!
今回の挿絵も「養老さんとまる」を描きたかったのですが
時間がなくてまるだけになってしまいましたが、
おじさんと猫、描いていきたいと思います!